ヒメヒロズコガ(コケヒロズコガ)Eudarcia orbiculidomus (Sakai & Saigusa, 1999)

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、体長5ミリぐらいだったのではないだろうか。

種名は、ヒメヒロズコガ(旧名コケヒロズコガ)だと思う。

おそらく、幼虫は、地衣類を食べると思われる。

近似種のホソヒメヒロズコガEudarcia dentata (Gaedike, 2000)という種の紹介で、幼虫は神社の石灯籠とかに付着しながら地衣類を食べている小さなミノムシだとの情報があったので、本種もおそらく同じような生態を持っているのではと思いたい。

生息分布の方は、国内は本州から対馬含む九州まで。海外は、韓国からの報告があるようである。

デコボコヒロズコガ 成虫 Dasyses barbata (Christoph, 1881)

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、体長9ミリぐらいで、この手の蛾にしては、大きい方だと思う。

ところで、壁に、この蛾が止まっている姿を、最初から確実に蛾であると認識出来たわけではない事を認める。蛾っぽくも見えるけど、何かしらの生物の糞のような物にも見えるし、どっちなんだろうと、近付いてマジマジと見てしまった自分がいる。

ただ、それが本種の狙いなのであろうとも思った。生き物には見えない姿で捕食者達の関心を逸らすための。

近付いて見てみて、やはり蛾だとは思ったが、さて、種名はと言うと、デコボコヒロズコガだと思う。

幼虫の食餌植物は、朽木とのことである。

生息分布の方は、国内は、本州以南……九州を経て南西諸島まで。海外の生息分布は、韓国と中国の香港からの生息報告が上がっている。

フタモンヒロズコガ 成虫 Monopis congestella (Walker, 1864)

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、正直ノーマークで記憶にしっかりと留めなかったが、写真のピントの合い具合から、体長8ミリぐらいだと思い起こされる。(小さいと、もっとボケた写真になる。)

種名は、ヒロズコガ科のフタモンヒロズコガだと思われる。

さて、このフタモンヒロズコガは、未投稿の蛾であることが分かった。

そして、この蛾は、少し興味深い習性があるのだが、一つは、オオタカ(フクロウも可か?)の巣の中で、オオタカの羽毛やペリット(未消化物)を食べて幼虫が育つところである。二つ目は、成虫が卵ではなく、幼体を直に産むところであろうか。

近隣のオオタカの生息状況だが、7-8キロ四方に1ペアぐらいは生息しているのではないだろうか。フクロウも、同じような感じで生息しているはずである。

ちなみに、同じような習性を持つマエモンクロヒロズコガも、同じ晩に現れたが、こちらの種は、過去に投稿済みであることを確認した。

さて、このフタモンヒロズコガの生息分布は、国内は、ちょっとネット上で調べる限り、詳しくは分からなかったのと、海外の生息分布も日本以外の情報は見出せなかった。