マエモンクロヒロズコガ 成虫

数日前に我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、体長7ミリぐらいだったと思う。調べ始めると、紋様の個体差なく、殆ど迷う事なくヒロズコガ科のマエモンクロヒロズコガという種に行き着いた。

ここで、幼虫の食草の情報を見ていて、動物の皮/鳥の巣の組み合わせが多くヒットして来た。ただ、どういう事?というのが、率直な感想であった。

しかし、偶然、ヒロズコガの仲間達が、フクロウの巣に共生するという論文を目にする事になり繋がった。要は、フクロウの巣に溜まるであろうフクロウが食事後に吐く動物質のカス(ペリット)を、このヒロズコガの仲間たちは、餌にしており、フクロウからすると巣の中が綺麗になり、フクロウとマエモンクロヒロズコガは共生関係にあるという事である。

では、近所にフクロウは居るのかという事だが、フクロウの仲間は居る。というのは、秋から春にかけて、このフクロウと思しき鳴き声が、少し遠く離れた森から、夜の静寂の中に心地よいアクセントになりながら聞こえてくるのである。毎年の楽しみである。

しかし、大概の人は、フクロウの鳴き声とは気が付かないだろう。認知症になった犬がか細く吠えているとぐらいに思うのではないだろうか。