ルリカミキリ Bacchisa (Bacchisa) fortunei japonica (Gahan,1901)

最近、近隣で見かけたカミキリの一種である。

アスファルトの駐車場に覆いかぶさるようにクヌギの木の枝葉が出ていたので、枝葉を揺さぶってみると、地面に落ちてきた。

眼に見えるものは、偽物で、本当の複眼は前方に付いている。

大きさは、体長8ミリぐらい。

最初は、カミキリと思わず、ハムシの仲間だと思った。同時に、ハムシの仲間だと、種を特定するのは至難の技だと思っていた。しかし、よく見ると、フトカミキリ亜科のカミキリっぽい容貌ではないか。

それならと、調べ始めたところ、ルリカミキリという種に行き着いた。

このルリカミキリは、一時、あまり見かけられなくなったカミキリらしいが、なぜか、生垣によく使われるレッドロビンの人気と共に復活してきたカミキリのようである。

バラ科のカマツカやナシやヒメリンゴ等を、幼虫が食害するようである。ここで、繋がったのだが、もう随分前だが、庭のカマツカの幹に螺旋上に強烈な傷が付けられていた事を思い出した。この傷の正体が、おそらくルリカミキリの幼虫の仕業だったんだと、ネット上の同様の被害写真から繋がった。

ちなみに、今回、クヌギの木から降ってきたと書いたが、この場所には、園芸種レッドロビンと同族と思われるカナメモチの原種の大木がくっ付きながら植わっている場所ではあった。

アトモンサビカミキリ Pterolophia granulata

最近、近隣で見かけ、写真に撮っていた。

大きさは、触角を入れない体長で8ミリぐらい。

草の茎にしがみ付いているのが見え隠れしていて、同所でよく見かけるオジロアシナガゾウムシなのか、なんなのか一応確認してみようと手のひらで掬ってみた。

すると、ゾウムシの仲間ではなく、カミキリムシの仲間である事が分かった。随分と寸胴な体型の小さなカミキリだなとの印象を持ったが、調べてみると、アトモンサビカミキリと判明。

あとは、似たようなサビカミキリの仲間には結構出会って来ているので、既に投稿済みかどうか確認したところ、未投稿であることも分かった。

幼虫は、各種広葉樹の枯枝等の内部を食すとの事である。

身体は、かなりデコボコしている。

ワモンサビカミキリ

昨晩、我家の外灯下に来ていた昆虫の一つである。

大きさは、体長1センチぐらい。一瞬、なんか不気味な虫がいると思い凝視したが、直ぐにはカミキリの仲間だとは分からなかった。我家の灯火下でよく見るオジロアシナガゾウムシ?とも思ったが、直ぐに違うと分かり、どうもフトカミキリ亜科のカミキリムシであろうとの予測は立った。

しかし、ここまで触角を隠した止まり方をしている写真には出会さず、種の特定に難航したが、形状や紋様的に、ワモンサビカミキリが妥当であろうとの結論に至った。

幼虫も成虫も広葉樹をホストにしているとの事である。

ここで気になってきたのは、この触角を隠した止まり方に何の目的があるのかというところである。偶然には思えない。

さて、今回、このカミキリが止まっているのは、ツルツルのガラスの表面であるが、どうして滑り落ちないのか、こちらも気になる。(笑)