キバネアシブトマキバサシガメ Prostemma kiborti (Jakovlev, 1889 )2nd

最近、近隣で見かけて写真に撮っていた昆虫である。

見かけた時に、過去に見覚えがある事と、過去に投稿もしていたなとは勘づいていた。

大きさは、体長9ミリぐらいではないだろうか。

自分自身で投稿しておきながら、種名も分からず、自身のブログ内を検索出来ずにいた。腹部の特徴からカメムシの仲間だろうと、コバネナガカメムシ科を当たるが、見当たらず……そのうち、この昆虫の複眼の大きさに気がついた。では、サシガメの仲間を当たってみるかと。

すると、直ぐに、キバネアシブトマキバサシガメと判明。確かに、2年前の3月15日に投稿済みの種であった。ただ、今回は格段にしっかりとした写真が撮れたと思う。

生息分布は、国内は、本州以南……九州まで。海外は、朝鮮半島、中国北東部、ロシア東部に生息しているとのことである。

一応、各都道府県が独自に定めるレッドデータでは、千葉県と大分県が、絶滅危惧Ⅰ類に、和歌山県が準絶滅危惧種に指定している。島根県も、動向を注視している種に選定している。

とにかく、すばしっこい小さなサシガメであった。

ウデワユミアシサシガメ Polytoxus armillatus (Ishikawa, 1998)

先ほど、我家の外灯下に来ていたサシガメの一種である。

大きさは、体長8ミリぐらい。

一目見て、初めて見るサシガメだと分かり、心の中で小躍りしながら写真に撮った。

調べてみたところ、ウデワユミアシサシガメという種と判明。

確かに、各脚の腿節の脛節側に黒い輪っかが見て取れるのと、上の写真が分かりやすいが、前脚の脛節が弓のように湾曲している。この辺が、種名の由来なのは明白である。

習性としては、湿地のイネ科やカヤツリグサ科の植物の根際にいて、ヨコバイ類を捕食しているとの紹介を読んだ。確かに、本日は、大小各種ヨコバイの仲間が、我家の外灯下には結構訪れている。何かが増えれば、それを捕食する生物が現れる。これこそ、ありのままの生態系なのだが、そんな生態系を自分勝手に壊しまくるのが、人間である。

学名の登録年が、1988年と新しい事からも、そんなにネット上に情報が出回っていないサシガメを見つけることが出来たのが、素直に嬉しい。

国内での生息分布は未知だが、本州には北から南まで分布しているようである。都道府県が独自に定めるレッドデータでは、島根県と神奈川県が調査中(情報不足)として、注視しているとのことである。海外の生息分布は、まだ未知なる部分が多いが、韓国には生息している模様。

ハネナガマキバサシガメ Nabis stenoferus (Hsiao,1964)

昨晩、我家の外灯下に来ていたカメムシの一種である。

大きさは、体長7-9ミリの間であった。

サシガメにしては弱々しい感じだし、細身のカメムシでこんな感じのがいたっけと調べたところ、やはりサシガメの一種で、ハネナガマキバサシガメという種だと分かった。

サシガメである以上、小さな昆虫等を吸汁する習性は持っている。

分布域の方は、国内は、北海道から九州を経て沖縄(南西諸島)までらしい。海外は、シベリア、朝鮮半島、中国らしい。国内、海外共に、私自身で私なりの裏付けは取っておらず、ネット上に書いてある一つの情報を載せただけであることは伝えておく。

凄く似た種に、ミナミマキバサシガメという種がいるが、ミナミマキバサシガメの方が、もっと細身のようである。

あとは、興味深い情報としては、マキバサシガメを漢字で、牧場刺亀と説明いる事が多いが、小昆虫を吸汁する際の長い嘴が、巻いているところから巻歯の方が正解であるとの見解もある。