ヒメクロアツバ 成虫  Sinarella rotundipennis Owada, 1982

数日前に我家の外灯下に来ていた蛾のひとつである。

大きさは、前翅長9ミリぐらいだったと思う。

種名は、ヒメクロアツバだと思われる。

幼虫の食草は、突き止められていないようである。

生息分布の方は、国内は、本州と四国との情報があった。(かなり限定的なのが珍しいと感じた。)日本国内の生息分布でさへ限定的なので、海外の生息分布は、情報を見つける事が出来なかった。

ツマオビアツバ 成虫  Zanclognatha griselda (Butler, 1879)

最近、近隣で見かけた蛾のひとつである。

現場でも、どうもヤガ科クルマアツバ亜科の蛾の気がしたが、気になったのはサイズである。

近隣のクルマアツバ亜科の蛾にしては大きい。果たして種名は?

同じ個体の写真をもう一枚。

大きさは、前翅長14ミリぐらいはある。後翅が見えない形で止まる近隣のクルマアツバの仲間の中では、前翅長14ミリは大きい方だと思う。

種名は、ツマオビアツバ。

過去の投稿を調べたら、3年前の6月15日に我家の外灯下に現れた個体を投稿済みなのを確認した。その投稿では、前翅長20ミリ弱と紹介しているが、流石にもう少しは小さかったろうと、今では推測する。

幼虫の食草は、針葉樹のようである。近隣では、戦後の木材需要の波で、植栽されたヒノキやサワラの林が結構所々にあるので、そうした林で育つんだと思われる。しかし、近年、そうしたお金を生まない針葉樹の林が、どんどんと太陽光発電の敷地に変わっていく。私自身は、エネルギー源の多様化による災害時の電力確保のために、太陽光発電や風力発電等を、何の知識や学びも無しに否定するタイプではない。

ただ、こうした針葉樹育ちの生物に出会える確率や、夏の風物詩のヒグラシの合唱が少なくなっていくのには、少し寂しい気持ちもある。

ナシケンモン 成虫  Viminia rumicis (Linnaeus, 1758)

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾のひとつである。

大きさは、ハッキリと記憶している。前翅長で18ミリぐらい。

種名は、ナシケンモン。

特定への決めては、前翅の後端寄りに対になっている白い小点かもしれない。

ところで、近隣の自然下で、ナシケンモンの幼虫と思しきものには、沢山出会うが、今回、初めて、ナシケンモンの成虫を特定したことになる。

さて、ナシケンモンの幼虫の食草は、多岐に渡り過ぎているようなので、ここでは割愛する。

生息分布の方は、国内は、北海道から九州の屋久島辺りまで。海外の生息分布は、ヨーロッパのフランスで繁殖しているようである。動物地理学的に旧北区に満遍なく拡がっていることを期待したが、そうではない原因を今後掴んで行ければなと思う。