イヌガラシ

イヌガラシという名前は知っていたし、なんとなく姿形も知っていたつもりだったが、最近、小川の縁の少し乾き気味の場所で見かけて気になっていた植物も、イヌガラシなのかと知る事になった。

以下に、もう一枚。

この植物に気が付くキッカケとなったのは、小川沿いの菜の花の種類を観察していた際に、近くに生えてる少し似た雰囲気の黄色い小花を咲かせる植物は何であろうというところからである。明らかに、他の菜花達と比べると、花期が遅い印象であった。そして、茎も葉も、菜花達よりは、固そうな印象も抱いた。

ちなみに、ネットを使い調べたところ、キレハイヌガラシという種も存在するらしい事を知ったが、私には、いまいち違いが分からなかった。また、スカシタゴボウという似た種も知っているが、今回の植物は、私がスカシタゴボウと考える植物よりは、全然大きく成長しているように見える。

ただ、この植物は湿気の多そうな小川縁でも、乾燥気味の場所に生えていたような個人的印象を持った。あくまでも、現段階では、個人的印象である。

アカソ

先ほど、メヤブマオの投稿をしたが、似た雰囲気を持つアカソも、この際、投稿してみようと思う。

写真は、本年9月の半ばに、近隣の一番近い山系に家族で登山に行った際に撮っていたものである。撮影場所は、標高で100メートルを少し登った辺りだったと記憶している。

さて、この植物を見るに、赤い色素が濃く出ている事を除けば、我家の近所の平地で見られるメヤブマオととても近い形態を持っている気がする植物である。

ちなみに、このアカソがあった直ぐ側には、ヤブマオと分類出来そうな個体が生えていた。以下、その写真。

そして、このアカソの側には、コアカソという種も生えていた。このコアカソに関しては、その日の登山では、道すがら沢伝いには結構群生していた記憶がある。最終的には、頂上近くの700メートル付近にも、少し形態に違う印象の抱けるコアカソも生えていた。

これらのヤブマオ属の進化の道が、気になる今日この頃である。

メヤブマオ?

最近、ヤブマオにハマっている。近隣で見かけては、ここには、こんなヤブマオが生えているのかと眺めている。

場所場所ごとに少しづつ違う特徴のヤブマオが生息している気がする。ただ、ヤブマオが無性生殖しているという情報通りなのか、各場所のヤブマオ達の形態は、その場所ごとに固定されているように見える。多様性に少し欠けているように見えるのは、クローン増殖している事を裏付けている気もする。

そんな生息場所毎に特徴が少しづつ(大分)違うヤブマオ達の中で、葉先の切れ込みが深いタイプも見かける事がある。そして、そのタイプのヤブマオは、メヤブマオと呼ばれているようである。

メ(女?)が頭に付いているが、決して、華奢な雰囲気はなく、他のタイプのヤブマオ達と大きさも変わらず、ある意味、一般的なヤブマオよりも全体的に大きいものもあるかもしれない。

以下の写真は、2年前の夏に撮ったものだが、撮影場所は、我が家から車で10分ぐらいの場所(同地区の事もあり、近所の認識を持っている)である。

一般的に、メヤブマオの紹介として、鋸歯が深く、先端の方は顕著に三裂しているという紹介を見ることが多いが、上の写真の個体が、先端の葉が明らかに三裂しているかは微妙だが、近隣近所で見かけるヤブマオ達の中では、明らかに深い鋸歯を持つタイプである。

そして、この深い似たような鋸歯を持つ同系統の植物と言えば、少し標高のある所に生えるアカソという植物の存在を知っている。

個人的には、このメヤブマオとアカソは、結構近い関係にあり、進化の過程での繋がりを感じざるを得ない。

こうなって来ると、その少し山地(我家から一番近い山まで40キロぐらい)に生えるアカソと、我家の近所のメヤブマオとの間にある進化の過程に興味が沸いてしまう。ゆっくり、2種の進化上での結びつきを思い巡らして行ければなと思う。

さて、このアカソに似ているメヤブマオだが、近隣近所のフィールドで沢山のサンプルに出会っていないので、確証はまだ無いが、なんとなく思っている事は、アカソの特徴である茎が赤くなる特徴は、他のヤブマオ達と比較した時に、残している(共通している)気がする。

ヤブマオ……庭の日陰に植えたくなるような、味のある植物である。