近隣で見かけるハコベに、ミドリハコベとコハコベがあるが、それらより遅く咲き、しっかりした姿の以下のハコベも生えていることに、最近気が付いた。
以下の写真は、家の近所で本年5月23日に撮ったものである。
名前は、ウシハコベ。近隣のところどころで見かける植物である。
Enjoy a small world of nature in our neighborhood!
近隣の里山環境の中を歩いていると、ちょうど今時分、黄色い小花を咲かせるこの植物に出会う時がある。
花が咲いていなくても、野の雑草には珍しい多肉質の茎をシーズンを通して、好奇心をそそる植物である。
上の写真の植物は、葉の根元にポコっと付いたムカゴが見えるため、マンネングサの中では一番普通種のコモチマンネングサだと思う。
近隣に、そんなに沢山生えているわけではない。
最近まで、この低木がキイチゴ/ノイチゴの仲間だとは思っていなかった。
時たま、畑の端っこの方に植っていて、太い赤紫色の茎が蔦を伸ばすように生えて、皮質で大きな葉を持つこの植物は何であろうとの疑問を持ち続けていた。
しかし、最近、その植物に、オレンジ黄色の実がなっているのを見て、野苺の仲間かと納得した。
それにしても、大きな葉と太目の茎と、その辺に色々と生えているキイチゴの仲間達とは一線を画す。
さて、今回、投稿してみようと思ったきっかけは、そのカジイチゴの実の味がきっかけであった。その日、その場でその写真の個体の実を頬張ってみたのだが、想像より渋さも酸味もなく、甘いのである。甘いだけの味に付き物のねっとり感や得体の知れない苦味感のようなものも無い。最高に美味しいジャムが作れそうな味である。
我家の庭に一本植えたくなったのは言うまでもない。
このカジイチゴ……近隣で野に溢出しているのは見たことがなく、明らかに人為的に植えられたものばかりが目に付くが、今では、ホームセンターの園芸売り場でも見かけることはない。
昔の人が、この甘い野イチゴを畑の片隅に植えた背景や時代が知りたくなる少し昔の農村を偲ばせてくれる低木である。