コヤマトンボ ヤゴ

最近、高速道路を使って車で4〜50分の距離(私の中での近隣と言う定義の中からは外れる)にある自治体の小川で捕獲した。

どうしても見つけたい淡水2枚貝があって、網で泥を多めに掬うと、色々なヤゴやタイコウチコオイムシが入ってきたが、このヤゴも、そのうちの一つであった。

タイコウチに少しお覆い被さっているヤゴがそれだが、このヤゴに抱いた私の第一印象は大きいヤゴだなというものだった。勿論、脚の長さのせいもあろうが、ヤゴとしては大きく思えた。近所の小川で、少し似た感じのコオニヤンマのヤゴがよく採れるが、コオニヤンマのヤゴよりも全然大きい。

興味を持って調べたところ、コヤマトンボという種のヤゴと分かった。調べている過程で似た種にオオヤマトンボとキイロヤマトンボが居たが、棲息環境や紋様等から、コヤマトンボのヤゴで合っていると思う。

さて、このコヤマトンボのヤゴは、近隣近所では、今のところみた記憶はない。ただ、居ないとは言えないと思うので、じっくり探して行きたいと思う。

コオイムシ

昨日、近所の用水路でヌマエビの仲間を採捕している時に網に入ってきた。

大きさは、体長で17ミリぐらいではないだろうか。同日に他の場所で採れた個体は、20ミリ以上あった。

現地でも、種名は、コオイムシと分かっていたが、近隣では時々見かける水棲カメムシである。大概は、オスが背中に沢山の卵を付けて守りながら生活しているステージに出会うことが多く、コオイムシ(子負い虫)の名前が、なるほどと頷ける虫である。

さて、私は、このコオイムシという虫には出会う方であるが、環境省が準絶滅危惧種に指定している種(茨城県 絶滅危惧Ⅱ類)という事を、最近知る事になった。

こうした里山周りの水棲昆虫が数を減らした理由に農薬に敏感という記事が多いが、これを理由に考えるのが減少の理由を考える時に、私的には一番納得しやすい。

時代は、少し先に進み、農薬使用への意識の変化は感じられる。今後は、少しづつ回復していく昆虫のような気もする。

マツモムシ 

昨日、近所の用水路にヌマエビの仲間を採捕しに行った際に網に入ってきた。

大きさは、1センチちょっと。現地でも、直ぐにマツモムシと分かったが、四方八方へと飛び跳ねる動きが速くて、その場での写真撮影は無理であった。

持ち帰って落ち着いて写真を撮ろうと思ったが、今度は水中だと英名でbackswimmer の異名を取るだけあって逆さまになってしまい、メリハリのある紋様の背中側からの写真が取れない。

こうなったら、摘んで水中から取り出して広い場所で移してみようと撮った写真が上の写真である。

特徴的な黒い眼と背中のメリハリのある紋様が、しっかりと写ったと感じている。

さて、このマツモムシ。刺されると痛いとのネット上の記事を目にする事もあるので、いつも少し警戒するが、今回は、網から取り出す時や水槽から取り出す時に指で摘む機会を敢えて持ってみた。しかし、超攻撃的な性格ではないのか、刺されはしなかった。偶然かもしれないが……。

ちなみに、近隣では、春先に、背泳ぎをする本種より明らかに小さいマツモムシを見かけていた。どうも、そちらは、コマツモムシとでも呼ばれる種のようである。