マダラコウラナメクジ 子供

最近、長さ30メートルぐらいのトンネルの中で、彼らを見つけてしまった。

暗いながらも、このナメクジっぽい生物は、マダラコウラナメクジの幼体であろうとの見当は付いた。撮った写真を、その場で見返して確信した……やっぱりなと。

大きさは、4センチぐらい。長く伸びて這い回っている時の長さなので、丸まっている時は、2センチぐらいと結構小さいはずである。

こちらは、マダラコウラナメクジの幼体で良いと思う。

そして、その付近を眺めていると、直ぐ近くに、色の薄い一般的なナメクジに見える個体が居たので、写真に撮ってみる事にした。

その時撮った写真が以下である。

そして、流れ的に考えると、この直前の個体も、マダラコウラナメクジの幼体と思いたいのだが、随分色合いが薄めで、紋様もボヤけた個体も居るんだなとの知識を得る事になった。

モノアラガイ

最近、たまに遊びに出かける北の方角に隣の隣に位置する自治体内の小川に居るのは知っている。近隣近所では、見かけない(反陸棲?)の小さな巻貝である。

また、この貝の特徴として、殻が薄く内部の軟体部の紋様が透けて見えているという特徴も、個体差が殆どない特徴の一つの気がする。

大きさは、殻高で2センチあるかなぁといった感じである。近所でよく見るサカマキガイは、もう少し小さいので、これが、最近見かけなくなってきている(環境省準絶滅危惧種の)モノアラガイかと予想はしていたが、実際にそうであった。

さて、このモノアラガイを観察していると、ずーっと水中生活をしている貝というわけではなく、近くの抽水植物の茎なんかに登っている光景を、現場では目にしている。ただ、ジャンボタニシはともかく、在来のタニシの類が抽水植物の茎を高く登っている光景は見た記憶がない。ちなみに、在来のタニシは、コンクリートの壁は、登っている光景には出くわす。

さて、このモノアラガイが減ってしまった原因は、やっぱり農薬等で汚染された水や汚れすぎた水が原因なのであろうか。近所で見かけた事が無いが、近所でほぼ絶滅が確認出来たら、近所に再リリースするのもありかと思う。理由は、水質を知る環境指標的生物として使えると思ったからである。

ちなみに、このモノアラガイが居た小川には、少し陸の方(ところどころ被りながら)には、オカモノアラガイも生息していた。私の勘では、オカモノアラガイ(この投稿の主役はモノアラガイだが)は、暑さが苦手で、北へ北へ移動しているカタツムリの気がするが、我家から少しだけ北の地域には、まだ生息していることも知れた。

さて、このモノアラガイは、環境省のレッドデータで準絶滅危惧種、茨城県独自のレッドデータで、ワンランク上の絶滅危惧Ⅱ類に指定されている淡水小型巻貝である。

オカモノアラガイ 茨城県那珂川中流 標高50メートル

最近、茨城県のど真ん中を流れる大きな河川である那珂川の中流で川遊びをした時に見かけた。

最初は、河川敷の砂の上に、キャラメル色をした綺麗なツルツルの小石が沢山めり込んでるなと思っていた。

しかし、その場所を数往復しているうちに、小石じゃなくって陸棲貝(カタツムリ)じゃないかよと気が付いた。

陸生貝類の仲間には、キセルガイの仲間やオカチョウジガイの仲間や一般的なマイマイの仲間があり、それらを身近なフィールドで見てきているが、この一風変わった貝殻を持ったカタツムリは、初めてのタイプである。

しかも、極小や小型のカタツムリを見慣れている身としては、このカタツムリ達は大きい方だと思う。大きさのイメージが湧くように、人差し指の先と一緒に写した写真が上のもだが、明らかに殻長で2センチ以上ある。

そして、殻の特徴から、もしかして、これが、オカモノアラガイ?と現場でも予想したが、帰宅後に調べたところ、やはり、オカモノアラガイのようである。

身近な水辺環境で、ヒメオカモノアラガイの仲間やサカマキガイを見慣れている身としては、それらを調べる経緯で、オカモノアラガイの存在は知っており、本当に、同じようなタイプの貝で、2センチ以上にもなるような陸生種がいるのかなと半信半疑であった。

ただ、今回、実際に、オカモノアラガイと遭遇して、シッカリとオカモノアラガイの姿や印象を脳内に、自分の実経験としてインプットする事ができた。

さて、今回のこのオカモノアラガイの生息環境だが、川の背後に控える大きな土手の河川敷側にしかおらず、反対の里山として利用されている水田側には居なかった。

また、種名が分からないのだが、2メートルを超えそうな茎の太い草本(後にオオブタクサと分かった)の茂みの中を生活場所にしているらしく、下草が刈られた雑草混じりの野芝のエリアにはいなかった。この日も、たまたま、雨がちの日が続く中で、移動を試みていたのか、川へと続く堆積した砂の道上にも、沢山いた。

そして、この河川敷は、時々、川の増水によって、地面が水面下になっていることは明らかである。結構な増水の時には、2メートル近い草本も、激流によって薙ぎ倒されているはずである。そんな過酷な環境下に生息しているというか、好んでいるカタツムリのようである。(激流時には避難するのか、流されてしまうのか気になるところである。)

さて、このオカモノアラガイ……幾つかの小型の亜種が存在しており、それらの中には、レッドデータの絶滅危険度の高いカテゴリーに入れられいるものもいると知った。

今度は、何処で出会えるかな。