ウメスカシクロバ 幼虫 成虫

我家の庭に生えている小さな桜の木の葉上に小さな蛾の幼虫を発見。何故か、好奇心で葉ごとちぎり、プラスチックの透明容器に入れて室内で飼育していた。3週間ぐらい前の事だったと思う。

それが、昨日、蛾の成虫になっているのに気が付いた。

先ずは、幼虫時代の写真を。

別の場所の桜の木に居るところを撮った別の個体の写真であるが、幼虫の特徴自体は、今回羽化した個体の幼虫時代と同じ雰囲気である。

このウメスカシクロバの幼虫の特徴としては、イラガの幼虫のような毒毛針を備えているように見える。痒みを引き起こす毒を持っているとの情報もあるが、その情報を知らずに、私は、数回は指の腹で、このウメスカシクロバの幼虫を移動させたような気がする。少なくとも、蛹になり始めた頃の幼虫は、別の容器に指で摘んで移動させた。しかし、指の腹だと、なんら毒の影響を感じ取れなかったかもしれない。

また、ウメスカシクロバの幼虫の特長として、上の写真でも、その一端を垣間見れる気がするが、胴体の真ん中辺りが盛り上がる特徴がある気がする。幼虫の最終的大きさは、2センチちょっとぐらいと小さめの幼虫であった。

次に、昨日羽化していた成虫の写真を以下に。

大きさは、前翅長13ミリぐらいだったのではないであろうか。こういう透明な翅を持っている蛾をスカシバガの仲間と思っていたが、勘違いであり、ウメスカシクロバや似たようなタケノホソクロバは、マダラガ科の蛾である事を知った。良い勉強になった。

アトキハマキ 成虫

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

一見して、見た事のない蛾だと思ったが、まさかハマキガの仲間だとは思いもよらなかった。必死に、ヤガ科の小さめの蛾を当たってしまった。

大きさは、前翅長15ミリ弱ぐらいだったと思う。言われてみれば、大きめで幅広のハマキガに見えて来るが、種名は、アトキハマキだと思う。

紋様の変異の大きい蛾らしく、上の写真と全然違う紋様のアトキハマキの画像も沢山見たが、アトキハマキの名の所以は、後翅が黄色いところから来ているらしい。上の写真では、その特徴を確認出来ないが……。

幼虫の食草は、各種広葉樹を筆頭に多岐に渡っているが、ドクダミなんかも食すようである。

キンスジアツバ 成虫

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾である。

ヤガ科アツバの仲間だと思ったが、なんとなく初めて見る蛾の予感はした。

大きさは、前翅長15ミリ弱ぐらいだったと思う。形からヤガ科のアツバの仲間であると推測できたが、気になるのは嘴が下がって見える。こうなって来ると、形は似ていても、下唇髭というものが上方へと反り返っているクルマアツバ亜科の蛾達は、候補から外れる。

そして、調べて行くと、ベニスジアツバ亜科のキンスジアツバという種だと判明。

幼虫は、ヤナギ類のポプラを食べると書いてあった。確かに、ポプラって、近隣の人為的な環境に生えている場所は幾つかある。ただ、近所の何処に生えていたか思い当たらない。ポプラ自体は、特徴的な枝ぶりに育つので、視界に入るところに生えていれば存在に気が付ける。