カラコギカエデ

ちょっと日数が経ってしまったが、11月3日に家のすぐ裏手の林の中で目にした植物の投稿をする事にする。

目にした瞬間、ちょっと首を傾げたが、カラコギカエデなのではないかなと思う。

私が住む地域の近隣で、野生に見かけるカエデ類は、イロハモミジ、オンリーな気がする。ゆえに、上の写真の幼木も、イロハモミジの路線はないか慎重になりたいが、上の写真の幼木の葉は3つに分かれているものばかりで、それ以上、5裂や7裂に分かれているものが見当たらない。イロハモミジだと葉と葉柄の接点に4裂5裂目となる小さな葉っぱが出てたりする事も多い。

しかし、上の写真の幼木の葉は、皆3裂に分かれている気がする。こうなって来ると、3裂に分かれる特徴があって、近隣で公園樹や街路樹に選ばれているカエデと言ったら、トウカエデがあるが、どうもトウカエデとも違う雰囲気を持っている気がする。トウカエデの葉は、表面が皺にならず、もっとツヤツヤしていている気がするし、この写真のように中央の列だけ少し長めの特徴は、あまり出てこない。

すると、やはりカラコギカエデは、あり得るなと思うのだが、カラコギカエデが谷地等に自生するという特徴も、今回目にした場所とは合致している気がする。

もし、カラコギカエデが自生していたとしたら、カエデ好きの私にとっては、個人的には凄いニュースであり、発見だと思う。何が発見かと言うと、日本の野生のカエデ類は、比較的標高が高い地域に自生しているものが多く、あまり人の話題に上らない今回のカラコギカエデも、その類と思いがちだが、標高20メートルそこいらの我が家の周りの地理的条件の中にも生息しているカエデ、もしくはそうした地理的条件の中に生息しているカエデという事実(事象)を、自分自身の目で確認出来た事かもしれない。

まだ、カラコギカエデと断言する事には慎重になっておくが、ほとんど人の注目に上らないカラコギカエデというカエデが、近隣の谷地にひっそりと自生している可能性が有るという記録として、本日のこのカラコギカエデの投稿が、その役割を果たしてくれればなと思う。

キイロシリアゲアリ(つくば市南部)

昨日、仕事の合間、休憩中に辺りを散策。以下の写真のようなアリの仲間が高密度で居る場所を発見。

大きさは、5ミリちょっとぐらいなのではないだろうか。どの個体も、お腹がパンパン。女王蟻の風格を備えている。

この蟻を見つけた時に、この蟻がシロアリの仲間なのか、それとも普通の蟻の仲間なのか、正直、私には分からなかったのだが、腹部の頭部寄りがくびれているのは、普通の蟻の仲間であるとの情報を得てからは、種名に辿り着くのは速かった。

このキイロシリアゲアリの多雌性の特性も、フィールドで見た状況と合致していた。お腹がパンパンの雌ばかりで、3分1ぐらいのサイズの2ミリ程度と言われる雄の姿は何処にも見当たらなかった。おそらく、9月頃に交尾を終えた後に生き絶えたのではと推測する。

では、このキイロシリアゲアリの雌達(全て女王蟻だと思う)は、晩秋の11月後半に、一体、何のために、一斉に葉表の目立つところで日光浴ならぬ目立つ行動をしていたのであろうとの疑問が生まれてきた。そろそろ翅を落とし、地表で越冬産卵態勢に入るらしいが、一体何の為の行動なんだろう…………写真を取ろうとスマホを近づけても逃げようとはしない。何の準備なのであろう?

セイヨウミツバチ

昨日、仕事先での休憩時間に、休憩に選んだ場所の付近を散策。日々冷え込みが増す中、昆虫達の活動も穏やかになってきたというか、殆ど目立たなくなって来た感があるが、満開のセイタカアワダチソウの群落の中では、様々な昆虫達の活発な活動が見て取れた。

そんなセイタカアワダチソウの花の間を活発に飛び回っていた昆虫の一つが以下のセイヨウミツバチであった。(ちなみに、数的に一番活発に飛び回っていた昆虫は、ナミハナアブであったのではと思う。)

さて、日本で、このセイヨウミツバチと呼ばれている種は、実際のところ何種類ぐらい居るのであろう。

その疑問の発端は、元々のこれらの蜂の故郷である南ヨーロッパやアフリカ大陸においては、無数の亜種に分類されていて、亜種ごとに外見的特徴や性格の特徴に違いが見られるとの事である。

そして、日本には、北米経由で、こうしたセイヨウミツバチが移入されたとの事であるが、その間に周り巡って亜種ごとの交雑もあった可能性は否めないし、日本でセイヨウミツバチと呼ばれているものが、果たして一種類なのか、私には疑問が芽生えたのであった。(ちなみに、同じような状況は、日本に入って来ている外来生物では、軽視されがちなよく起こっていそうな事態であり、実際は数種の亜種が移入されていても、大雑把に一つの種として扱われている嫌いがある。例えば、アメリカザリガニとかアカミミガメって、本当に一種類か?みたいな疑問である。)

セイヨウミツバチについて調べ始めたり書き始めたら、きっと膨大な情報量になってしまうので、今回は、セイタカアワダチソウの群落を飛び回る昆虫達の中で、目に焼き付いた光景について書いておこうと思う。それは後脚の辺りに小さい丸い玉みたいのを付けて飛んでる個体を少し目にしたという事である。これは、花粉団子と呼ばれるもので、セイヨウミツバチ達が花粉を巣に運ぶのに効率が良くなるように、後脚に花粉を擦りつけて、それを落ちないように自らの口から出した蜜で固めて纏めて持ち帰る行為である。

昨日は、セイヨウミツバチというものに、始めて少し詳しくなった日だった気がする。書籍やネット上の情報から得られる知識もあるが、実際のフィールドで実際に見て得れる知識の方が、何か頭にもスッとズッと入ってくる気はする。