フラサバソウ つくば市中部

最近は、昼休憩の空いた時間に、道端や草むらの植物を観察してる時間が多くなったなと感じるが、こんな植物も目に留まっていた。

オオイヌノフグリの仲間なのであろうとの推測は直ぐに付いたが、ネットで調べたところ、ヨーロッパ原産のフラサバソウという帰化植物である事が判明。

明治の初期には長崎で繁殖している事を、フランス人医師のサバーチェという人が記録に残している。そして、標本を本国の友人である植物学者のフランシェという人に送り、2人はその後、『日本植物目録』という書物をフランスで編纂している。そして、フラサバソウの名前の由来は、このフランシェという人の名とサバーチェという人の名の前半を組み合わせて作られたとの事である。

因みに、私が、この植物を見つけたのは、落葉広葉樹がメインの林内で、夏場には直射日光は届きにくくなる場所である。この辺は、日向で元気なオオイヌノフグリとは違う環境に棲み分けしている気がする。また、オオイヌノフグリと比べると、全然小さい花である。

因みに、今回のフラサバソウを見つけた場所から徒歩で5分程度の林内(夏場には更に暗い印象になる場所)で、毛の量や葉の色等、少し特徴の違う似た植物を見つけたが、こちらも同じフラサバソウかと思われる。

コハコベ

先ほど、ミドリハコベの投稿をしたが、セットの意味合いも含めて、コハコベの投稿もしてみる。

先ずは、コハコベの写真から。

ミドリハコベと比べると、茎が紫色であり、葉の大きさも全然小さい。ミドリハコベの方でも書いたが、花もコハコベの方が若干小さく見える。

見分け方のひとつに、花の雄しべの数を数える方法もあるが、そちらは、ミドリハコベの投稿の方に詳しく書いたので、そちらを参照にして欲しい。

最後に、今回、ハコベ類が見分けられるようになる少し前から、我が家の一画で猛威を奮っている雑草がハコベなのではと感じ始めていたのだが、案の定、このコハコベであった。土壌が合ったり(多肥化)、数が増えてくると、コハコベがギッシリで、アレロパシー効果が強くなるのか、他の雑草が隣に発芽してこなくなるのである。地表に極細の根をはびこさせるやり方だが、オランダミミナグサも似たようなイメージである。ただ、コハコベの勢いの方がエゲツなく半端ない気はする。

ミドリハコベ

最近、やっとハコベなる植物が認識出来るようになった。春の七草等で、ハコベの名前は昔から普通に耳にしていたが、実際、どれがハコベであるかは知ろうと思ったことはなかった。

がここに来て、ハコベを見分ける事が出来る様になった。ハコベには数種類が存在していて、ざっと一般的に、ミドリハコベとコハコベという種がよく見かけられるとの事である。また、ウシハコベなるハコベもあるみたいであるが、現時点では、私は、どれがウシハコベか分からない。

では、ミドリハコベから紹介してみる。

この植物は、少し日陰のじめっとした場所や半分日陰みたいな場所で見つけたが、ミドリハコベだと思う。

コハコベとは、間違う事がないかなと思うぐらいイメージが大きく違う。ミドリハコベは、茎も葉も鮮やかな緑である。コハコベの方は、茎が紫色になる傾向が強い気がする。もちろん、薄い緑の茎の個体も存在する。

あとは、ミドリハコベの方が、コハコベより全然葉が大きく、茎も太めの気がする。

ミドリハコベとコハコベは、外見上の違いで判別出来るような気はするが、もしかすると紛らわしい個体も混じる場所があるかもしれない。その時は、他の方々が紹介している花の雄しべの数を数える方法がある。

以下に、比較的上手にスマホで写せたミドリハコベの花のアップの写真を載せてみる。

真ん中に見える花柱(漢字の人みたいに見えるところ)は、ミドリハコベもコハコベも同じなのだが、それを取り巻く雄しべの数が8本〜10本なのは、ミドリハコベとの事である。上の写真ものも、9本(実際は一本が重なっていて10本であると思う)である。

一方、コハコベの方は、この雄しべの数が5本と言われている。この雄しべの本数を数えるために、ホームセンターで倍率15倍のルーペを購入したが、本当にしっかり見える。ミドリハコベに、雄しべが11本に見えるものもあれば、絶対コハコベにしか見えない個体に、雄しべが8本のものも存在したりした。とにかく、コハコベの雄しべは、ミドリハコベが10本ぐらいなのに対して、5本そこそこと差があるのは事実である。

さてさて、ミドリハコベの更なる私的印象を書いておくと、日向で堅そうな細茎に育っている傾向が見受けられるコハコベよりは、全然美味しそうに見える。実食はしていないので、無責任な発言になるが、美味しそうな植物には見える。

あと、気付いたことは、日陰で見つけたミドリハコベであるが、しっかり花が咲き開いている。一方、直ぐ側の反日陰のコハコベはというと、まだ全開でないのか花が開き切っておらず花が小さく見える。

そんなところであろうか。