ミドリハコベ

最近、やっとハコベなる植物が認識出来るようになった。春の七草等で、ハコベの名前は昔から普通に耳にしていたが、実際、どれがハコベであるかは知ろうと思ったことはなかった。

がここに来て、ハコベを見分ける事が出来る様になった。ハコベには数種類が存在していて、ざっと一般的に、ミドリハコベとコハコベという種がよく見かけられるとの事である。また、ウシハコベなるハコベもあるみたいであるが、現時点では、私は、どれがウシハコベか分からない。

では、ミドリハコベから紹介してみる。

この植物は、少し日陰のじめっとした場所や半分日陰みたいな場所で見つけたが、ミドリハコベだと思う。

コハコベとは、間違う事がないかなと思うぐらいイメージが大きく違う。ミドリハコベは、茎も葉も鮮やかな緑である。コハコベの方は、茎が紫色になる傾向が強い気がする。もちろん、薄い緑の茎の個体も存在する。

あとは、ミドリハコベの方が、コハコベより全然葉が大きく、茎も太めの気がする。

ミドリハコベとコハコベは、外見上の違いで判別出来るような気はするが、もしかすると紛らわしい個体も混じる場所があるかもしれない。その時は、他の方々が紹介している花の雄しべの数を数える方法がある。

以下に、比較的上手にスマホで写せたミドリハコベの花のアップの写真を載せてみる。

真ん中に見える花柱(漢字の人みたいに見えるところ)は、ミドリハコベもコハコベも同じなのだが、それを取り巻く雄しべの数が8本〜10本なのは、ミドリハコベとの事である。上の写真ものも、9本(実際は一本が重なっていて10本であると思う)である。

一方、コハコベの方は、この雄しべの数が5本と言われている。この雄しべの本数を数えるために、ホームセンターで倍率15倍のルーペを購入したが、本当にしっかり見える。ミドリハコベに、雄しべが11本に見えるものもあれば、絶対コハコベにしか見えない個体に、雄しべが8本のものも存在したりした。とにかく、コハコベの雄しべは、ミドリハコベが10本ぐらいなのに対して、5本そこそこと差があるのは事実である。

さてさて、ミドリハコベの更なる私的印象を書いておくと、日向で堅そうな細茎に育っている傾向が見受けられるコハコベよりは、全然美味しそうに見える。実食はしていないので、無責任な発言になるが、美味しそうな植物には見える。

あと、気付いたことは、日陰で見つけたミドリハコベであるが、しっかり花が咲き開いている。一方、直ぐ側の反日陰のコハコベはというと、まだ全開でないのか花が開き切っておらず花が小さく見える。

そんなところであろうか。

コハクガイの仲間? つくば市中部

このカタツムリとの出会いと付き合いは、昨年の中ほどぐらいからだと思う。

仕事先の空き地で、偶然ひっくり返した古びた角材の下に付いていた。直ぐ近く(1メートル内外)に、朽ち始めた木の机も無造作に放置されているのだが、その腐り始めてる脚の下にも潜んでいる。

上の個体は、写真だと分かりづらいが、3,5ミリぐらい。このカタツムリを、時々観察している感想として、この3,5ミリが、このカタツムリのマックスの成長サイズの気がする。

以下に、外に放置された木の机の脚に付いているこの小さなカタツムリの写真もアップしてみる。

これは、まだ子供である。

さて、このとても小さなカタツムリを、コハクガイ?とタイトルを付けたが、本当にコハクガイなのかは疑わしい。

所謂、コハクガイというのは、チャコウラナメクジと同様に、米軍の物資に混じって1960年代に日本に入ってきた外来種という事だが、他の方々の写真だと、もっと飴色の薄皮の殻を持ってる印象である。ただ、朽木を住処にしているというのは、ピッタリである。

このカタツムリも、まさに朽木を住処にしている。生息場所の直ぐ周りには石片やコンクリート辺や金属片も有るのだが、それらの下には居ない。木の下にいる。しかも、製材された木が朽ち始めたものに住んでいる。

自分の記憶だと8年ぐらい前に、それらの木材はそこに放置された記憶がなんとなくある。間違いなく机は、室内で使われていたものなので、その外に放置されて腐り始めてから、このカタツムリの住処になったはずである。

では、このカタツムリの特徴を以下に列挙して行く。

✴️最大成長殻幅……3,5ミリぐらい。

✴️幼体の紋様は成体の色合いより薄めというぐらいで殆ど認識出来ないが、成体の紋様は、どれも比較的似ている。

✴️殻は、石のように固め。ざらつき感有り。横から見ると、殆ど尖りがなく平たい。

✴️冬場に姿を消すカタツムリも多いが、オールシーズン見れる。

✴️常に、オールシーズン子供が誕生している。

✴️製材された木材の朽木が大好き。

以下は、飼育してみての感想。

✴️室内温度5度ぐらいの部屋では、活動しながら全然越冬。

✴️多産ではないが、頻繁に産卵している模様。体の割りに、卵は大きめ?

✴️人参やキュウリも食べるが、湿った木が大好き。

ざっと上のような感じかなと思うのだが、とにかくその場所で進化しているとても小さなカタツムリである。

そして、少し離れた場所の同じような朽ちた木材をひっくり返しても見当たらない。生息範囲は狭く、拡がらない。先日、たまたま、50メートルぐらい離れた場所の綺麗目の木板をひっくり返した際に、似たような平べったい単色のとても小さなカタツムリがいたが、その後見つけてないので、比較は出来ていない。

最後に、飼育中のこのとても小さなカタツムリの写真をアップして、この投稿を締めくくることにする。

かなり湿った環境を与えているが、とにかく元気で死なない。塩粒ぐらいの子供も常に生まれてる………それらが、ちゃんと成体になっているかの確認は出来ていない。

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追記。

タチタネツケバナ

本日、昼休み、仕事先の敷地内を散歩する。ジョギングやウォーキングに励む方々を尻目に、私はひたすら地面を見ながら、植物の写真を撮って歩く。

そして手当たり次第に写した写真の中から、先ずは、この植物の投稿をしてみたく思う。撮る際には、この植物を意識して写していなかったのも認める。たまたま写っていた一枚である。

タネツケバナの変種のタチタネツケバナではないかと思われる。タネツケバナ同様に、この細めの葉が決め手になっている。

あとは、タネツケバナではなく、タチタネツケバナにした理由は、スッと茎が立ち上がっている印象に見える。タネツケバナの方が、根元で枝分かれして、茎が株立ちに多数立ち上がる印象を、私は持っている………今回写したタチタネツケバナと思われる植物の位置は大体覚えたので、今後の成長して行く姿(本当にタチタネツケバナか?)も、たまに観察してみようと思う。

もうひとつ、タネツケバナではなく、タチタネツケバナとした理由は、発見場所が水田等とはかけ離れた場所であるからである。確かに500メートルぐらい離れたところには池はあるが、基本的に湿った環境(谷地であったり)ではない。

では、タチタネツケバナがどういう環境を好むのか知っているのかと聞かれたら、知らないと答えるであろう。タネツケバナではなく、タチタネツケバナと思った理由には、大いに勘の部類も含まれるが、ご了承願いたい。

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その後、タネツケバナの葉がそれほど細くないのを知ることになった。