最近、近隣の休耕田を散策した時に見かけていた植物である。その休田には、ところどころポツリポツリと生えていた。
この手の背丈を高く伸ばし成長して綿毛の種子を飛ばすタイプのオオアレチノギクやダンドボロギクやヒメムカシヨモギの類だと思っていたが、近くで見ると、明らかな舌状花を持っている。それと、木質化した茎の色が、黒紫色というか濃い色である。
調べたところ、湿地を好むヒロハホウキギクであろうとの結論に至った。ヒロハホウキギクなのか同じく湿地環境を好む単なるホウキギクなのか迷ったが、迷いの理由はこの写真の個体の葉が細めに感じたからである。ただ、ホウキギクの葉は、もっとエッて言うぐらいに細いらしい。
同時に、よく冬場にタナゴ釣りとかに行った際に、この植物のパリパリに枯れた茎を掌とコンクリートの地面の間で転がし、更にパリパリに砕きながら暇をつぶす時の草だと思い出した。
確かに、この植物は、たまに沈水しちゃうような水辺には生えているが、乾いた台地の地区では見かけない気がする。
最後に、ヒロハホウキギクとの違いが分かるように、花を横から写した写真もアップして、この投稿を締め括ることにする。