ツヅレサセコオロギ

数日前に、ちょっと人工的な環境下にあったブロックをひっくり返したら、このコオロギが1匹だけ鎮座していたので、写真に撮っていた。

写真は随分拡大してしまったが、実際の大きさは、1,5〜2センチ弱ぐらいではなかったであろうか。

調べたところ、ツヅレサセコオロギなのではとの結論に至った。

さて、このツヅレサセコオロギのツヅレサセの意味が、ネット上にヒットしてくる色々な人の紹介記事を読むだけでは、なかなか書いてあることに「あぁ〜」といったいった具合に頷けるまでは至れなかった。

ただ、最終的に、皆の書いてあることを、自分なりに統合して納得が行くものに統合してみると、そもそもツヅレ(綴れ)サセ(刺せ)の意味は、綴れがボロの着物の意味で解釈して、刺せの部分は、裁縫で補修しろみたいな意味に取った。

そして、ここからは少し飛躍するが、要は、秋の夜長にこれから来る冬の到来に向けて、昔の人が着物の補修をしている時に、おそらく土間かなんかで鳴いているコオロギのイメージから、このツヅレサセコオロギの名前が付いたのかなと納得してみた。

さて、このツヅレサセコオロギの鳴き声ってどんなものであろうと、ネット上で色々聞いてみたが、どうも鳴き方が一つではないようである。ちょっと、現時点の自分には、自然下で、ツヅレサセコオロギの鳴き声を聞き分けることには自信が無いというか、ハッキリと出来ないと思うと言っておく。

と、同時に、この鳴き方の違いが、どんな条件下で起きるのかを突き止める事が重要というか、凄く興味が湧いて来た。

シロバナミゾソバ

最近、近隣の里山を散歩中に、目に留まり写真に撮っていた。

白花というのが一般的ではないが、花の形状は似たような環境で見かけるタデ科のミゾソバ・アキノウナギツカミ・ママコノシリヌグイ達と似ていると最初より思っていた。

一応、その場で、茎のトゲトゲ感というかザラザラ感を、茎を握り動かす事によって確かめたが、ほぼ引っ掛かりはない。

この時点で、私の中では、似たような形の花を持つママコノシリヌグイアキノウナギツカミの路線は消えた。勿論、葉の形でも、アキノウナギツカミとは違うと推測出来るが…。

そうなってくるとミゾソバの路線を考えようと、“白花ミゾソバ“と検索すると、ネット上には、ミゾソバの白花種の写真が沢山ヒットしてきた。

という事で、上の写真の個体は、シロバナミゾソバだと思う。

辺りを軽く見回す限り、白花だけであり、一般的な桃色の入る花を咲かせるミゾソバは視界に入って来なかった。混生はしていなかったという意味である。

私の周りで、白花のミゾソバを見たいという人が居れば、何時でも案内出来る場所を見つけたが、実際のところ、野に咲く花の事(環境の一つ)など、気にしている人は意外に少ない。

ただ、環境や未来に無関心ではいられない時代が着実にやって来ていると私は思う。

オオイヌタデ

近隣で、イヌタデほどではないが、このタデも見かける。

オオイヌタデだと思う。イヌタデの変種みたいに言われているが、大きさは、全然大きく、花序も長くなるので、オオイヌタデの花序は、先が垂れ下がる形になる。

近隣で8月の半ば辺りから群落を作り咲き誇っている場所も、知っている。

誰も鑑賞の見地からイヌタデに注目してないが、このオオイヌタデもイヌタデも、結構花色がビビッドなものが多く、きっと小綺麗に整備されて畦道とかに植っていれば、秋の長閑な風景として万人の目を楽しませてくれるのではと予想する。

ただ、そういう流れを作るには、里山から人は流出していっている。昔は、田舎の人口ももっと居たんだと思う。

ちなみに、このオオイヌタデは、白花がよく知られているが、近隣で見かけるのは、赤紫のものばかりの気がする。