近隣の野山にツルウメモドキがあったよなという記憶は持っていたが、あのツルウメモドキの黄色の皮と赤い実のコントラストが絶妙な趣きある実を見たのも10年ぐらい前で、あれは幻だったのかなと自分の記憶を疑い始めていた矢先の遭遇であった。
また、昨年、小学校の娘が学校でリース作りをするというので、近所の野山から赤や青の実を付けた蔦類(確か…トキリマメにノイバラかサルトリイバラに、カラスウリにアオツヅラフジとかも取ったかな)を集めてきた事があった。
その時に、どうしてもツルウメモドキも揃えたいと思ったのだが、近所で生えている処を思い浮かべる事が出来なかったのであった。
しかし、今回、バッチリとツルウメモドキの生えている場所を見つけることが出来た。これからは、何時でも取りに行ける。
今回、このオレンジの実をたわわに付ける個体に出会えたが、この場所は、シーズンを通して何回も訪れる場所なので、実が付いていない時には、その存在に気が付いていなかった事になる。
そして、このツルウメモドキは、雌雄異株との事である。実がなったという事は、雄株も近くにあるのであろうか、それとも、雄株はなくとも実は出来るのであろうか?
その辺の知識は現在の私には無いが、とにかく、冬枯れが始まりつつある野山に、ハッと目を惹く彩りを添えてくれるとても日本人好みの風情のある実を付けてくれる植物だと思う。
自然下でも生け花等の人工下でも、私の心を洗ってくれる美しい実姿だと思う。