ガガンボダマシの一種

数日前に我家の外灯下で見かけ、写真に撮っていた。

大きさは、体長12ミリぐらいで、脚の長さも入れると2センチ以上になり、決して小さい印象ではない。

しかし、そろそろ我家の外灯下に現れ始めた様々なガガンボ達と比べると、やはり、脚の長さが全然短い気がする。今回学んだガガンボダマシという種とガガンボ達を一瞬で見分ける自分なりの方法があるとすると、前脚の第一節の長さが、ガガンボダマシの方が全然短い。ガガンボの特徴は、この部位が異常すぎるぐらいに長いことがあると思う。

さて、このガガンボダマシという科であるが、殆ど研究がされていない科の気がする。一方、同じくガガンボと名に付くガガンボ科の方も、決して研究が進んだ科とは言い切れない気がするし、近隣で見かけて写真に納めたガガンボの種に行き着けないケースがよくある。そして、ガガンボダマシ科は、更に未開拓未研究の科である事は歴然である。

ところで、上の写真のガガンボダマシは、初めて見たというわけではなく、我家の外灯下では、たまに見かける種である。次回は、捕獲するなりして、もうちょっと明るい場所で鮮明な写真を撮ってみたいと思う。

ニンギョウトビケラ

一週間前に、近隣で見かけた。最初は、細長い蛾かと思ったが、真っ直ぐ触角を伸ばしているところから、トビケラって、こんな感じの昆虫ではなかったかと調べたところ、ニンギョウトビケラという種が、一番似ているとの結論に至った。

大きさは、体長で12ミリぐらいだった気がする。

さて、このトビケラの幼虫と言えば、少し山裾の流れの速い側溝とかに、小石をまとわりつけた巣の中で生息している姿をしばしば見る。

所謂、平地の部類に分類される近隣でも、ちょっと起伏のある谷地の轟々と水が流れる側溝とかには、生息しているのは知っている。ちなみに、幼虫が潜り込む巣の周りに明らかにしっかりとした礫をくっ付ける理由は、水流の中でのひっかりというか錘の役目をしてもらうためと書いていた記事があった。

しかし、今回居た場所は、急な流れや、礫が有りそうな水路や側溝は、あまり近くに無いような場所である。どこで誕生して来ているんだろうとの疑問が生まれた。近くの水辺は、泥がメインで、ところどころ人為的に土や礫が偶然流れ込んだような箇所があるぐらいである。

まぁ、臭いなという場所をガサガサをして、このトビケラの幼虫が網に入ってくれば良いのだが……。(元々、山は遠く、近隣の水系に石や礫が殆どないエリアである。いつの時代から、この地にいるニンギョウトビケラなのかや、他のエリアのニンギョウトビケラと少し違う生態を持っているのか等、気長に突き止めて行きたい。)

アザミカバナミシャク?  成虫

数日前に、我家の外灯下に来ていた蛾である。

数日前の記憶が、もはや曖昧なのだが、開張で22ミリぐらいだったと思う。

調べたところ、アザミカバナミシャクという種名で、春の初めの方に現れる小型のナミシャクとのことである。

幼虫の食草は、キク科の植物という事で、取り敢えず、キク科の植物は、近隣にはいっぱい生えているし、なんらかのキク科の植物を宿主として育ってきたものと思われる。

ただ、ネット上のアザミカバナミシャクとして紹介される画像は、紋様が変異に富み、実際には、私の写真もその可能性があるが、アザミカバナミシャクではない偽物も含まれていると推測する。

しかし、似た形状で似た紋様のものは、どこかの時点で、なんかしらの条件のもとで、枝分かれしたと思われるので、外見上の細かな違いよりも、生息環境的な側面から種の違いに近づいて行きたいなと考える今日この頃である。