ナヨタケ Psathyrella gracilis (Fr.) Quél.

最近、近隣で見かけたキノコである。

キノコなんか種名に辿り着くことは至難の業と思ったが、このキノコは、案外直ぐに種名が判明。

ナヨタケという秋から早春に見られるキノコらしい。

柄が細く、ナヨナヨってしているところが、名前の由来かと思われる。

そして、種の同定の決め手になったのは、細い柄の地中部分が、モワモワッとした毛綿状になるという点であった。以下に、その特徴が分かる写真を。

食用に出来るかは分からないが、歩留まりの悪そうな傘径2センチぐらいのこの大きさのキノコをわざわざ食べる必要性もない気がする。

最近、分かってきたことだが、キノコというのは、この地球上での歴史が古いのか、世界中に拡がっている気がする。という事で、このキノコの世界分布を眺めると、ヨーロッパも北米アメリカも、北緯45度のライン前後に生息しているキノコである。そして、日本や、ニュージーランドにも、生息しているのも分かる。ニュージーランドは、南半球にあるが、北緯を南緯に当てはめると、大体同じぐらいの緯度である事が分かる。

ホソバチビヒメハマキ 成虫 Lobesia aeolopa (Meyrick, 1907)

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長7ミリぐらいだったのではないだろうか。

種名は、ホソバチビヒメハマキ。

幼虫の食草は、多岐に渡るようだが、昆虫のオトシブミが作った揺籠の端を食べているのも観察されているようである。

この蛾の生息分布は、国内は、本州以南……九州近海を経て、沖縄本島含む南西諸島まで。海外は、韓国、マカオの辺り……あと興味深いのは、マダガスカルやオーストラリア東部沿岸部からも生息報告が上がっているところであろうか。

タケアツバ 成虫 Rivula leucanioides (Walker, [1863])

先ほど、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

本日は、秋のこの時期には珍しく、外灯下に蛾の賑わいがあった。

そんな中、初めて見る蛾を発見。おそらく出会いたかった蛾であろう。

前翅長12ミリといったところ。

種名は、タケアツバだと思う。肉眼での感想は、もうちょっと白っぽく映っているという事であろうか。

幼虫の食草は、タケ類のようである。家の周りには、モウソウチクやマダケが繁茂しているのだが、この蛾に気がつけたのは、今回が初めてである。

この蛾の生息分布の方は、国内は、本州以南……九州近海を経て、沖縄本島含む南西諸島まで。海外の生息分布は、台湾とタイから報告が上がっているようである。