最近、近隣で見かけて写真に撮っていた昆虫のひとつである。
コンクリートの法面を普通の蟻に混じって、胸の色がオレンジの蟻が、かなりのスピードでちょこまかと歩き回っているのが視界に入った。
山ならまだしも、平地のこんなところで、胸の赤い蟻に出会えるのであろうかとの疑問を抱きながら、動きの速いこの昆虫の写真をなんとか撮ってみた。
大きさは、体長で9ミリぐらい。
確か、アリバチという種達がいたよなという記憶が過り、調べたところ、アリバチ科のムネアカアリバチという種と分かった。
上の写真で分かるように、明らかに翅がないが、翅がないのは雌であり、雄には翅があるとのことである。翅があると言っても、羽蟻のように、一時的に生えてくる可能性も視野に入れている。
生息分布の方は、国内は、本州から屋久島まで。海外の生息分布は、ちょっと分からなかった。
このアリバチの仲間は、土中のハナバチの幼虫に寄生させる形で、自分の子供達を育てる習性を持っているとのことである。