ツマジロカメムシMenida violacea (Motschulsky, 1861) 群馬県 嬬恋プリンスホテル 標高 1150メートル

先日、群馬県嬬恋のプリンスホテルに宿泊した時に、露天風呂と室内を隔てるドアの室内側に、このカメムシが沢山いた。

冬に向けて、越冬場所を求めて、迷い込んだ可能性を感じる。

大きさは体長9ミリぐらい。

種名は、ツマジロカメムシだと思う。

上の写真の個体は、小盾板の爪の方が白いだけでなく、上の方にも小さな白いポッチみたいなものが見て取れるが、これは、他の個体には付いていなかった。現段階では、何なのか不明である。

山地のコナラやクヌギに集まるとのことだが、上の写真の個体がいた標高1150メートル辺りでは、コナラはミズナラに、クヌギはクリに置き換えれそうである。

生息分布の方は、国内は、北海道から九州まで。海外の生息分布は、朝鮮半島、台湾、中国の東部一帯に生息しているようである。

クロホシカメムシ Pyrrhocoris sinuaticollis Reuter, 1885

最近、近隣で見かけて写真に撮っていたカメムシである。

大きさは、体長9ミリぐらい。

種名は、ホシカメムシ科のクロホシカメムシだと思うのだが、どうなのであろう?

類似種にフタモンホシカメムシという種が居て、過去に投稿済みであったので、フタモンホシカメムシの可能性も視野に入れたが、フタモンホシカメムシの腹部を見た時に、脚の付け根辺りが広く白いらしい。一方、クロホシカメムシの腹部を見ると、脚の基部のみが褐色のようである。

この情報を掴んだので、上の写真の個体を実際に捕まえて、腹部の方から写真を撮ったものが以下である。

どうみても、脚の付け根の腹部の辺りに、白い部分は見て取れない。この事から、上の写真の個体は、クロホシカメムシであろうと思う。

このクロホシカメムシは、イネやダイズを吸汁することも知られている。

生息分布の方は、国内は、本州以南…‥九州に生息しているようである。海外は、朝鮮半島にはいるようである。また中国の長江沿線の内陸部からの報告も一部あるようである。

メガネヤチグモ 雄 Pireneitega luctuosa (L.Koch, 1878)

最近、近隣で見かけて写真に撮っていた蜘蛛である。

雨の当たらない場所で土が乾いた場所にあったマットみたいな物を退けたら居た感じである。

大きさは、体長12ミリぐらい。

種名は、メガネヤチグモだと思う。

このクモは、都市型の蜘蛛で、山地や森林地にはいないとのことである。

生息分布の方は、国内は、北海道から九州まで。海外は、信憑性のある情報が得られなかったが、国内では確実に目撃出来るクモであることは間違いないようである。

同じマットの下に、腹部の紋様が少し違う個体(サイズ感はほぼ同じ)がいたが、こちらも、おそらく同じメガネヤチグモの雄だと思われる。以下に画像を……。