シロスジカミキリ Batocera lineolata (Chevrolat, 1852)

数日前に近隣で見かけたカミキリムシである。

大きさは、体長45ミリぐらいだったと思う。

過去にも何回か見たことがある記憶がして、過去の投稿を確認してみたところ、5年前の8月8日に投稿済みであることを確認した。

ただ、その時は、死んだ個体の投稿であったが、今回は生体の投稿である。

種名は、シロスジカミキリ。黄色い斑点が目立つカミキリなので、どうしてシロスジカミキリという種名なのかは、いまいちピンと来ない。

そして、国内のフトカミキリ亜科のカミキリムシとしては、最大種としてのことである。ここで、疑問が生じたのが、近隣でよく見かけるミヤマカミキリの方が大きい気がするという漠然としたイメージである。ただ、これは直ぐに、ミヤマカミキリはフトカミキリ亜科ではないかとの予測が立てれたのだが、案の定、ミヤマカミキリは、カミキリ亜科に属するカミキリであった。

このシロスジカミキリは、誕生から4年ぐらいの寿命を持つカミキリムシらしいが、4年目ぐらいのゴールデンウィーク辺りに地上に現れ、それ以前は、ブナ科の木の中で幼虫(一瞬、蛹)として、ずっと成長し続けている。

成虫は、数週間の寿命であるが、稀に8月頃まで生きながらえている個体もいるとのことである。5年前の8月に投稿した個体も、死んではいたものの、風化や傷みはひどくなかった記憶があるので、成虫として長生きした方の個体だったのかもしれない。

上の写真の個体がいた場所の側には、かつての栗林の面影がハッキリと残っており、それらの朽ち掛けの栗の木の中で育って来たものと想像する。故に、栗栽培を生活の糧にしている栗農家さん達からすると、要マークのカミキリムシと言えるかもしれない。

生息分布の方は、国内は、本州以南…………九州の徳之島の辺りまで生息しているとのことである。海外は、韓国、台湾、中国南東部に生息している模様。南方系のカミキリムシらしく、高山にはいないとの情報もあった。

あと、このカミキリを捕まえた際の感想だが、チーチーとよく鳴く(実際は摩擦音)カミキリムシだなとの印象を持った。

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