ちょうど1週間ぐらい前に、我家の玄関前で写真に撮っていたカメムシである。
肉眼で一瞬でツチカメムシであると分かった。一応写真に撮った感じであったが、4年前の5月10日にしている本種の投稿より,ずっと特徴を捉えた大きい写真が撮れたと思うので、再度投稿してみる。
大きさは、体長で10ミリ弱ぐらいのカメムシである。
種名は、ツチカメムシ。
ちなみに、2個前の投稿で、本種を数段小さくしたヒメツチカメムシの投稿をしているので、良かったらそちらも参照されたし。
さて、このツチカメムシは、成虫も幼虫も、ウコギ科のヤツデやクスノキ科のクスノキやマメ科のクズなんかに集まる事が知られている。最近,庭にヤツデを数鉢増やしたので、この辺が、我家の庭での、このツチカメムシの生息数に影響するのかも,今後観察してみたい。
生息分布の方は国内は、北海道から九州を経て、沖縄本島含む南西諸島まで。海外は、朝鮮半島からロシア沿海州の南部までと、台湾や中国の東部にもいると思われる。
ところで、このカメムシを見て、いつも思うのは、脚の棘の意味である。脚に棘がある昆虫には、捉えた獲物を逃がさない目的で棘を備えている昆虫も多いが、本種のような草食系の昆虫の脚の棘の意味は何なんであろう?捕食された時に、捕食者に不快感を与えるためであろうか。ゴキブリなんかにも,同じような棘があるが、気になるところである。
“ツチカメムシ Macroscytus japonensis (Scott, 1874)” への1件の返信