クロオビノメイガ Pycnarmon pantherata (Butler, 1878) 2nd

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長13ミリぐらいだったのではないだろうか。

種名は、クロオビノメイガ。

3年前の同時期の8月17日に投稿済みであることを確認したが、今回の写真の方が、大きく特徴を捉える形で撮れていると思うので、再投稿してみる。

幼虫の食草は、ブナ科のカシワが知られているが、近隣に野生のカシワなど生えていないので、おそらく,同じブナ科のコナラやクヌギも大丈夫なのではと思いたい。

生息分布の方は、国内は、北海道から対馬含む九州まで。海外の生息分布の方は、朝鮮半島と台湾と中国にも一部いるとの事である。

ウスフタスジシロエダシャク Lomographa subspersata (Wehrli, 1939). 2nd

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは前翅長13ミリぐらいだった。

翅を閉じて止まっていたために,特徴を掴みにくかったが、少し開いた翅の間からは、翅表に黒い微粒の点が無数にあるのと、ハッキリとした小点が二つあるのは見てとれた。

ただ、あまりに顔を近付けて観察していた事に危険を感じたのか、飛び去ってしまったのだが、飛び去った先では、運の良いことに、翅を広げて止まってくれた。

以下がその写真である。

さて、何という蛾であろうかと調べ始めたが、この白地に灰黒色の微粒な無数の点があることと,小点がハッキリと二つ見えるのは、本種の大きな特徴と感じた。また、翅を閉じて止まっていたのも,手掛かりになるなとは感じていた。

サイズ的にはヒメシャクの仲間もあるし,翅を閉じて止まっているのは、アオシャクの仲間も視野に入れたいと思ったが、今回はなんとなくエダシャクの中に,こんな蛾がいたよなという朧げな記憶が浮かんできたのであった。

結果は、エダシャク亜科のウスフタスジシロエダシャクという種であろうと結論付けた。オオフタスジシロエダシャクという近似種もいるらしいが、サイズ感や亜外縁線の雰囲気から、ウスフタスジシロエダシャクの方ではと思った。ウスフタスジシロエダシャクの特徴として、上翅前縁が黄色ぽく見えるところをあげている方達もいたが、確かに1枚目の写真で翅裏を見ると上翅前縁の方が茶黄色になっているのが見てとれる。

ちなみに,昨年の4月24日に,このウスフタスジシロエダシャクの投稿をしていることを確認しているが、その時の写真では、特徴の細部までは確認出来ていいないと思うので、今回2度目の投稿をしてみた次第である。

さて、このウスフタスジシロエダシャクの幼虫の食草は、バラ科の植物ということである。

生息分布の方は、一年前の投稿をコピー&ペーストすると,国内は、北海道から九州まで。一方のオオウスフタスジシロエダシャクの方は、関東以西……沖縄までいるようであり,南方系なのが分かる。海外の生息分布は、朝鮮半島、ロシア沿海州、そして、おそらくサハリンにもいると思われる

トゲヒゲトビイロカミキリ Allotraeus rufescens (Hua, 2002)or Allotraeus (Nysina) rufescens (Pic, 1923)

本年の6月の終わりに我家の外灯下に来ていたカミキリムシの種名が判明したので、投稿してみようと思う。

大きさは、体長17ミリぐらいだったと思う。

種名に簡単には辿り着けなかったのだが、「脚に膨らみのあるカミキリ」というワードで検索をかけてみたところ,同じ姿をしたカミキリがヒットしてきた。

種名は、トゲヒゲトビイロカミキリ。おそらく、トゲヒゲの意味は、写真をよく見ると気が付くのだが、触角の継目に見える小さな棘から来ているのではと思ってみたい。別名のトゲヒゲヒメカミキリという名でも知られているようである。

幼虫は、クスノキ科の枯れ木で育ち,成虫は、アカメガシワやリョウブの花粉に集まるとのことである。

生息分布は、国内は本州以南……九州を経て、屋久島辺り(口永良部島)まで生息しているようである。海外は、台湾や香港に生息しているのが知られている。クスノキ科の枯れ木で育つとの事だが、この事からも、元々南方系のカミキリなのは想像が付く。

国内のトビイロカミキリ属のカミキリは数種いるが、どれも日本近海の島嶼に特化して種分化している亜種達とも言えるかもしれない。