ホソウスバフユシャク 成虫

最近、ブログの新規投稿からご無沙汰であったが、昨日、久しぶりに昆虫の生体を見かけたので、投稿してみることにする。

見つけた場所は、近隣のスーパー内の床上であった。

生きているのか、死んでいるのかを確かめようと、少し触ってみると、弱々しく飛びたった。そして壁に止まった。

最近、少し暖かい日も増えたので、蛾が蛹から成虫になり始めての事かと思い、色合いや形状の似た蛾を当たったところ、ホソウスバフユシャクという種だろうと思うに致った。

先程、弱々しい飛び方と表現したが、以前目にしたクロスジフユエダシャクも、同じような飛び方だったのを思い出した。

名前にフユシャクと付くように、冬に成虫が現れる蛾の種類である。幼虫の食草は、各種枯葉ということであるが、クヌギやコナラの落葉と紹介している記事が多かった気がする。

ちなみに、フユシャクの仲間特有で共通で、メスは翅が無いタイプの蛾である。

近似種に、ウスバフユシャクという種がいるが、そちらが12月頃に出現してひと段落した2月辺りから、このホソウスバフユシャクは成虫になり始めるようである。

春の到来を真っ先に伝えてくれる昆虫なのかもしれない。

クロスジフユエダシャク 成虫

本日、お昼時に休憩に選んだ場所の近くで、沢山飛んでいた。

雑木林の落ち葉(クヌギとコナラがメイン)の上をザクザクと歩くと至る所で飛翔が始まるといった感じであった。

落ち葉の中から一度飛び立つと、中々地面に降り立ってくれないが、なんとか地上に静止した個体を写した写真が上のものである。

大きさは、前翅長で15ミリ強といったところである。ただ、飛翔している個体の残像から、少し大きめのものも居ることは分かり、サイズにはばらつきが有るのは感じた。

本日は、日中は本当に暖かかったが、冬到来のこの季節に沢山飛んでいる蛾ということで気にはなった。

調べたところ、今の時期に出現するフユシャクの仲間で、クロスジフユエダシャクという種であろうと思う。

フユシャクの仲間は、メスの外見的形状に特徴があり、メスには殆ど翅と呼べるようなものは存在しなく、とても一般的な蛾の外見とはかけ離れているのである。そして、メスは飛翔できないとのことである。

そこから類推して、上の写真の個体は、クロスジフユエダシャクの雄ということになる。

幼虫の食草は、ブナ科のコナラやクヌギやクリ等の葉とのことである。まさに、本日、この蛾が沢山飛翔していた場所は、クヌギやコナラの落葉がフカフカに積もっていた一帯である。

シロテンツマキリアツバ 成虫

本年、9月30日に近隣で写真に撮っていた蛾の名前が判明(?)したので、忘却の中に埋もれないうちに投稿しておこうと思う。

前翅長15ミリぐらいだったと覚えている。写真でも分かる通り、とにかく長い嘴が特徴である。

調べたところ、シロテンツマキリアツバではないかなと思う。

ネット上で見られるシロテンツマキリアツバの画像は、どれも全開張の写真が多いので、私の撮った翅を閉じた状態を斜め上部から写した写真とは随分印象が違うが、上の写真の個体は、シロテンツマキリアツバだと思う。

さて、幼虫の食草はと言うと、ゴンズイの葉等を食すとのことだが、発見した場所は開けた水田地帯の中を流れる小川沿いであった。もしかしたらゴンズイが生えてそうな樹木エリアまでは、数百メートルはあると思われる。

このことからも、蛾が結構な距離を移動しているのが推測出来る。似たようなケースにはよく出くわすとも言っておこうと思う。