ホソハリカメムシ 成虫

このカメムシは、1ヶ月前ぐらいから、我家の庭でも見かけるカメムシである。

名前は、ホソハリカメムシだと思う。

写真は近隣の自然下で見つけたものを写したものだが、このカメムシ名前の由来は、横に張り出したとんがった部位の特徴から来ていると思われる。

また、ホソ(細)とも名前に付いているが、ただのハリカメムシという種類もいる。ハリカメムシに関しては、昨年秋に、私のブログに投稿済みである(このカメムシも、今となっては、正直ホソハリカメムシなのではと思い始めている)が、最近よく目にするこのカメムシが、仮にハリカメムシだとしたら、ホソハリカメムシというのは、ゴクボソハリカメムシという表現を使った方がしっくりくるのではと思えるようなほっそりとしたイメージを、今回の投稿の主役のカメムシは持っている。

おそらく、色々なカメムシを見てきている身からすると、上の写真のカメムシは、ほっそりとしたカメムシに見えてしまうのである。

他の特徴としては、私がこのカメムシに出会った限りでは、サイズは体長で12〜15ミリぐらいの間の個体が殆どだったと思う。

ところで、あともう一つこのカメムシの習性・生態で、もしやと思い始めているのは、家の庭には居るのは確実だが、家の灯火の下であまり(全然)見ない気がする。今年に入り、ツヤアオカメムシに始まり、クサギカメムシ、チャバネアオカメムシと、家の外灯下に押し寄せている日があったが、このホソハリカメムシが来ていた記憶はない。因みに、似た色合いのホシハラビロカメムシは、外灯に来ているのか分からないが、灯りの近くで多少見かける気がする。

最後に、このホソハリカメムシの出す匂いであるが、家で捕まえた時は無臭かと思ったが、今回は、強烈な匂いを残してくれた。

一般的なカメムシ臭とは違い、ハラビロヘリカメムシと同じ、酸っぱい系である。生汗や靴下臭に通じる感じで、私は好きではない。嗅ぎ続けて、少しでも長所を見出してあげようと試みた時に、かなりお世辞で言って、プラムとかって、こんな匂いではなかったかという気がした。

それと、臭いの方は長く指から消えない。これは、揮発性が高いと私が踏んでいる一般的なカメムシ臭とは、明らかに違う成分なのかなと思う。

ハラビロヘリカメムシ

数日前に、近隣の林縁で見つけた。

私が見たことあるカメムシの中では、キマダラカメムシクサギカメムシに次ぐ、3番目の大きさにランクインさせようと思う。

写真が、ボケた写真しか無く恐縮だが、再度出会えて、鮮明な写真が撮れたら、差し替えようと思う。

体長15ミリをちょっと超えるぐらいのサイズだったと思うが、腹部が幅も厚みもでっぷりとしていて、重量感のある外観であった。

似ていると言われているホシハラビロヘリカメムシと比べると、この写真の個体をスタンダードにして良いなら、個人的には見分けは容易な気がした。腹部の横幅と全体的なサイズが全然違う気がする。

さて、このハラビロヘリカメムシも、ホシハラビロヘリカメムシと同様に、マメ科の植物に集まり、葛なんかによくいるようであるが、我が家の庭の厄介な葛に住み着いているのは、ホシハラビロカメムシの方である。

そうだ……このハラビロヘリカメムシの投稿を、ボケた写真を使ってまで、今投稿したかった理由があったのだが、それは、このカメムシの匂いを鮮明に覚えているうちに、投稿しておきたいという目論見があったからだ。

そして、匂いは、所謂、一般的なカメムシ臭ではなかったのである。

大きいだけあって、多少、鼻腔の奥につんと香りが残る感じで、肝心(?)の匂いは、駄菓子屋レベルの安っぽい梅風味といったところであった。強烈に酸っぱい匂いである。

初めて、一般的なカメムシ臭と違う匂いのカメムシに出会えたという個人的に小さな幸せを味わえた日となった。

ホオズキカメムシ

昨日、庭の清掃中に見つける。

一瞬、紋様がありきたりで既知のカメムシかと思ったが、私的に初めて意識を持って出会ったカメムシであることが分かった。

大きさは、小さくもなく、凄い大きいわけでもなく中大といった感じ。後でこの写真を見た際に、私が他の方々のネット上の画像と照合をした際のチェックポイントとしたのは、後脚の太さと後脚の紋様と背胸板の形であった。

この点から、他の方々の写真と見比べた時に、ホオズキカメムシという種に行き着いた感じである。

このホオズキカメムシの食草は、ナス科のトマト、ナス、トウガラシ、ホオズキに、ヒルガオ科のヒルガオやサツマイモ等という事である。ゆえに、農業害虫としても捉えられている。

我が家の敷地には、これらの植物は無い気がするが、なんとなく、最近、私が思い始めたのは、除草剤を使わずに管理し家周りに樹木や下草の多い我が家の庭を越冬場所に選んでいる小昆虫達が多いのではという事である。

最後に、最近、新しいカメムシを見つけると、忘れない限りやっている匂いチェックだが、手に取ろうとする前に飛んで逃げてしまった。その際に、鮮やかな赤い腹上部を見せてくれたのを、私は見逃さなかった。