最近、見かけた大きめのキノコである。
傘の径は、14センチぐらい。
柄の地上部は、7センチぐらいで、太く硬い。そして、地下部は、かなりこんもりしている。
写真の外観含めて、この特徴から、今の時期にも生えて来るキノコを調べていたら、ムラサキシメジという種が、有力候補かなと思うようになった。
ムラサキ(紫)が名前に付くように、最初はもっと紫がかっているようで、育って来ると白褐色に変わってくるとのことである。1枚目の写真でも、薄らと紫の名残が見えなくもない気がする。
そして、輪生するというか近くにも生える習性があるとのことだが、確かに並んで生えていた。
おそらく、このキノコの若い時は、もっと紫色をしていたと思われるが、今シーズンは、その瞬間を見逃した可能性もあるので、よく訪れる場所なので、来年は、同じ場所で、紫色をした同じキノコを見てみたい。もし、同じ場所に生えてくるこのキノコの若いステージが、紫色でなかった場合は、違うキノコの可能性が大だが……。
さて、このキノコの生息分布は、北半球は、ヨーロッパ全土と、北米大陸に集中して、アジアでは、日本とロシア沿海州に多く見られるようである。そして、南半球も、アフリカ大陸、オセアニア大陸に、南アメリカ大陸に、北半球ほどではないものの、生息の報告が結構上がっているように見える。
一応、ムラサキシメジは、食用になるようで、若い紫の個体を茹でてから食べることが薦められていた。ただ、味は無味無臭で癖がなく、旨くもなければ出汁も期待できないとのことである。