ツタバウンラン

何か投稿に使える写真はないかと、過去の写真を振り返ってみた。

そして以下の写真の植物が未投稿であると分かったので、投稿してみる事にする。ちなみに、写真の日付は、昨年の10月21日となっている。

この植物は、花を咲かせる前から気になっていた植物であった。理由は、ちょっと日本ぽくない葉の質感(ちょっと光沢があり厚め)で、おまけに豪快に匍匐している茎が凄く目立っていた。

この植物は、昼の散歩コースの途中に生えているのであるが、なんとなく目星を付けた植物があったので、花が咲くなら、花を確認して確証を得たいと思っていた。しかし、花は、世の殆どの植物が開花し終盤に差し掛かってきても一向に咲く気配がなかった。

秋も深まり始め、諦めの気持ちが生まれていた頃に、ふとその場を訪れた時に、その謎の蔦植物が開花しているのが目に入ってきたのであった。そして思った。やっぱり、ツタバウンランという植物であったかと。それにしても、一般的に知られているより随分と遅い開花時期であった。

ツタバウンランの存在を知っていたのは、同じく昨年人生初認識出来たトキワハゼという植物の花に似ている植物として、前知識を得ていたからであった。

そして、今、またツタバウンランの知識をネット上で得ていた時に、この植物が外来帰化種であることを知った。日本へは、1912年、大正の初めに、観賞植物として持ち込まれたようである。原産地は、ヨローッパの地中海沿岸地方とのことである。今では、九州と四国の一部を除いて、日本全国で野生化しているようである。

ただ、この植物は、近隣でここ彼処で見かけるわけではない。逆に、私の行動範囲で見かけるのは、この一箇所だけである。

ツタバウンランの生息環境のひとつとして、組まれた岩場の間とかの紹介も見たが、もしかしたら、地中海沿岸地方原産というだけあって、湿気の少ない乾燥した気候は好みなのかもしれないと少し想像を膨らませてみた。

ちなみに、今回、私がツタバウンランを見つけた場所は、実際のところ、高速道路の下で、雨の影響は受けず、常に地面も濡れない場所であった。

ヒメオカモノアラガイ?

先ず最初にこの写真の撮影年月日は、昨年の11月の頭。タイムリーな写真ではない。

続いて、撮影場所は近隣のよく散歩する田園地帯である。

このエリアでは、凄く小さい黒っぽい殻色をした淡水巻貝を目にする事がごくたまに有るのだが、今回の1匹も、そのごくたまに出会った個体の一つである。

この小さな貝の生息場所は、常に水は流れている(時々は枯れていると思われるが…)水田横のU字溝から少し上がった陸地に無造作に放置されたコンクリート板の下とかである。群れているところとかは見たことがなく、単体で居るところしか見たことがない。

そして、この個体は表面が乾き切っているものの、基本的に、今、水から這い上がってきましたみたいに、地面は乾いていても殻面が濡れている個体が多い気がする。

どれも、大きさは、1センチは絶対にない。そこから考えると、2センチぐらいまでに成長するオカモノアラガイはないと思う。そのように考えると、ヒメモノアラガイが臭いなと思った。そして、少し不安になったのは、過去に、コシダカヒメモノアラガイと投稿した個体が、この今回ヒメオカモノアラガイと考えている種と同一種ではなかったかの疑念である。どちらも、比較的近い場所(4、5百メートル)での発見であるし……

因みに、似たような感じの外来種のハブタエモノアラガイという種も居るみたいだが、そちらは、もっと殻径が細く巻きも多い気がする。

また余談だが、近場ではサイズが同じぐらいで似たような雰囲気なのだが、殻の表面がツルツルしておらず、明らかに膨らんだ斑紋が連なって見て取れる個体も見つけた事がある。(そちらは、投稿するには、写真の画素が悪い。)

まぁ、この投稿の結論としては、種の特定はともかく、身近に、このような極小の水陸両用の巻貝が生息している事を少しでも知ってもらえるキッカケになれば幸いだというぐらいであろう。

ただ、滅多に目には出来ないと思う。

プラタナスグンバイ

このとても小さなグンバイムシとの遭遇までの経緯を簡単に説明すると、先ず最初に似たような形のアワダチソウグンバイとのフィールドでの出会いが先にある。

このアワダチソウグンバイの事を調べていた際に、とても似た雰囲気のプラタナスグンバイという種も存在する事を偶然知ったのであった。そして、仕事場の近くにプラタナスが植っているのを思い出し、当時、直ぐに見に行ってみたのだが、案の定、葉の裏に見つける事ができた。

今の時期、プラタナスの葉は全て落葉していることもあり、もしかして簡単にバリバリと剥がれる幹肌の隙間に潜り込んで越冬してないだろうかの予測とともに少し剥がして見たところ、やはり居た。ただ、全く動く気配はない。

このプラタナスグンバイも、アワダチソウグンバイ同様に北米原産の外来昆虫であり、日本での初確認は、2001年の名古屋との事である。それから、かれこれ20年、私の暮らす茨城県南部にも確実に生息している。ただ、そもそも飛べるのかも分からないこんな小さな昆虫が、どうやって拡がって行くんだろうと、とても不思議に思えた。しかも、このプラタナスの小並木から一番近いプラタナスの他の並木群は、差し当たって思いつかない。このプラタナスグンバイが、どのように遠く離れた他の場所のプラタナスに移動して行けるのか不思議でたまらない。

ところで、このプラタナスグンバイ……ネット上では、プラタナスの害虫としての投稿が殆どであった。

目下、冬場でプラタナスの葉が落葉してしまい、プラタナスグンバイの影響により葉がどのようになっていたかを確認出来ないが、葉が凄く変色してしまったりまではなっていなかった気がする。むしろ、それほどプラタナスグンバイの吸汁の痕が出てないなと感じたような記憶がある。

暖かくなって葉が出たら、しっかり再度確認してみようと思う。