オオウンモンクチバ 成虫

数日前に、近隣の草叢で見かけた。

大きめの蛾だったので、なんとか写真に撮ろうと、追いかけては数メートル逃げられる、追いかけては数メートル逃げられるの繰り返しをした結果、最後にやっとまともな写真を撮ることが出来た。

写真だと伝わらないと思うが、前翅長で25ミリぐらい有り、大きめと感じれる蛾であった。

現場での目視で、雲紋のようなものは、うっすらと確認出来ていたが、そうすると、これが、ウンモンクチバなのかニセウンモンクチバなのか、オオウンモンクチバなのか、という事になる。

そして、自分なりに、ネット上で得た知識や、フィールドで出会った時の印象を混ぜ合わせて行くことにより、上の写真の個体は、オオウンモンクチバであると断定した。

断定の決めては、以下に記しておく。

✴️ 同じ日に、また過去に色合いの違う雲紋のある蛾を目撃しているが、上の写真の個体は、それらより大きい。

✴️ ネット上でオオウンモンクチバとして紹介されているものは、ウンモンクチバやニセウンモンクチバとして紹介されているものより、赤茶色っぽい部分が目立つ。

✴️ 翅の上部にある斜めラインが、オオウンモンクチバは直線的であり、縁取りがハッキリ見て取れる気がする。

✴️触角が細い気がする。意外なことだが、体長の小さいウンモンクチバやニセウンモンクチバの方が、少し太い触角を持っている気がする。

ざっと以上のような点から、上の写真の個体をオオウンモンクチバとしたが、今後、フィールドで、この3種に出会えば出会うほど、3種の微妙な違いに気づいて行けるようになると感じ、少し見分けに自信が付いてきた自分が居る。

最後に、このオオウンモンクチバの幼虫の食草は、マメ科の植物という事である。数回のチェイスの結果、上の写真の個体が止まっているのも、マメ科のクズのように、私には見える。

コジャノメ 成虫

近隣の雑木林で、ひと月ぐらい前から目にする焦げ茶色の蝶である。

名前は、コジャノメ。似た種類にヒメジャノメという仲間も居るが、そちらは、もうちょっと明るい色合いで、住んでる場所も、もうちょっと明るい環境である。

因みに、ヒメウラナミジャノメという似た感じの蝶もいて、今年も4月に、我家の裏庭に産卵に来ているのを目撃している。

どれも、幼虫の食草は、ササ類やイネ科植物なのだが、成虫の食餌は、もうちょっと嗜好がある気がする。ヒメウラナミジャノメの成虫は、花の蜜。ヒメジャノメは、腐果、獣糞。本種、コジャノメは、獣糞や腐果にコナラやクヌギの樹液も🆗。

この点から考えて、我家の庭でコジャノメを見かけないのは、日照条件も有るだろうが、餌となる樹液がないのかもしれない。近所で、発酵臭ぷんぷんのクヌギやコナラの存在には、私は気が付いていない。

そして、確かにと思うのは、サトキマダラヒカゲみたいに樹液を吸汁している瞬間には出会わないが、樹液の出ている木の周りには個体数は明らかに多いと感じる。

ヨツボシオオキスイ

近隣の雑木林でクヌギかコナラか覚えてないが、良い感じで樹液が滲み出ている木があった。

サトキマダラヒカゲのペアが樹液の周りを飛び回っている。

近づいてみると、小さな昆虫達が色々と集まっている。真先に目に飛び込んできたのは、樹液でよく見るヨツボシケシキスイだが、目を凝らすと、下の写真のような小さな甲虫もいた。

大きさは15ミリぐらい。直ぐに名前は、ヨツボシオオキスイと判明。

ただ、この木と同化した目立たなさは、樹液の争奪戦になった時に、有利に働くみたいである。というのも、大きなカブトムシに、カナブンやクワガタが足蹴にされる中、この小さなヨツボシオオキスイは、ちゃっかりと気配を消して、樹液争奪戦の場に居続けれるというのである。

樹液に集まる虫の名前をひとつ覚えた。