デーニッツハエトリ? 雄 Plexippoides doenitzi (Karsch 1879)

昨晩、我家の外灯下で見かけたハエトリグモのひとつである。

どうしても、カメラを近づけられない場所にいた為、真上からの写真が撮れなかった。

大きさは、体長7ミリぐらいで、小さいハエトリグモだなとの印象を持った。

おそらく、デーニッツハエトリの雄だと思われる。

小さいから判別しにくいのか、マミジロハエトリのように普通に見られるハエトリグモとの事だが、近隣で印象に残っていないハエトリグモであるかもしれない。

ちなみに、デーニッツという名前の由来は、明治時代の外国人医師でクモ学者のW. デーニッツに因んでいるとのことである。

さて、このデーニッツハエトリの生息分布は、国内は、北海道から九州までで、本州は高地から低地まで、全域に生息しているようである。海外の生息分布は、韓国からの生息報告は、上がっているようである。

アシブトハエトリ  Pancorius crassipes (Karsch, 1881)

昨晩、我家の外灯下で見かけたハエトリグモである。

大きめのハエトリグモだなという第一印象であった。

大きさは、ちょうど10ミリぐらいだったと思う。

頭胸部の両サイドの白いラインがはっきりしているのは、アシブトハエトリの雄の特徴のようである。また、雌は、もっと褐色をしているらしい。ゆえに、上の写真の個体は、雄である。

雄を見て、大きいハエトリだなと感じたぐらいなので、雌を見たら、きっと凄い大きなハエトリだと感じるに違いないと思った。

さて、このハエトリグモの生息分布は、本州は関東以南…南西諸島まで。海外は、済州島含む韓国、台湾、中国の東部沿岸部といいたところであろうか。

ナカムラオニグモ Larinioides cornutus (Clerck, 1758)

4年前の6月12日に写真に撮っていたクモの名前が判明したので、投稿してみる。

大きさは、一緒に写り込んでいるステンレスの棒との比較や、当時の記憶から、体長10ミリ弱ぐらいはあったのを思い出せる。

種名は、今なら簡単に辿り着けるのだが、ナカムラオニグモである。

さて、このクモは、少し興味深い事実があって、北方系の蜘蛛として、とても知られているクモという事実である。福井県以北の日本海側や長野県では一般的なクモであるらしい。そして、私が暮らす茨城県南部にも生息しているのが分かるが、この福井県と茨城県の北部辺りを結ぶラインを南限に、植物も昆虫も一つの区分けが存在しているのには、なんとなく気が付く時がある。

地球温暖化が叫ばれる中、我家の近所のナカムラオニグモも、北を目指して移動を始めるかもしれない。ちなみに、都道府県が独自に定めるレッドリストにおいて、千葉県は、このクモを準絶滅危惧種に指定している。

一応、このクモの生息分布は、国内は、北海道と本州と言えば良いのであろうか。学名の登録年が古い事から推測出来るが、ヨーロッパには北から南まで広く生息している。そして、日本を始め極東アジアの寒い地域にも生息している。いわゆる、この流れは、動物地理学的な旧北区という括りでよくある事だ。そして興味深いのは、新北区と言われる北米大陸(主に東部)にも広く生息している事である。

地球上で大陸が分裂し始める前の時代からクモや昆虫って、地球上に存在したって事なのであろうか?この辺も、少しづつ学んでいければなと思う。