オニグモ 雌 Araneus ventricosus (L. Koch, 1878)

時々、ウナギ釣りに出かける古い水門のところで必ず出会える大きな蜘蛛である。

大きさは、大きい個体だと腹部の端から頭部のてっぺんまでで、3センチぐらいあると思う。

この手のクモが、オニグモと名に付くクモなのは知っていたが、果たして何というオニグモなのかを調べてみた。

すると、ズバリ、修飾語の何も付かないオニグモという種である事を知った。まさに、大きさ的にKING of 鬼グモが、オニグモだったのである。

外見的特徴としては、腹部の雰囲気は個体によって微妙に違いがあるが、脚の根元の方が毛が禿げて黒光りしているのは、本種の特徴なのではと、私は思っている。

生息分布の方は、国内は、北海道から九州を経て、沖縄本島含む南西諸島まで。ただ、東日本の高山帯には進出していないようである。海外の生息分布は、朝鮮半島、台湾、中国の北から南へと東側は結構内陸部まで生息しているようである。

ササグモ 雌  Oxyopes sertatus L.Koch, 1878

近隣で、この蜘蛛は時々見かける。

この個体は雌なので、体長10ミリぐらいと大きい。

は、腹部が全然細くって、全体的に小さく見える。

生息分布の方は、国内は、本州以南……沖縄本島含む南西諸島まで。海外の生息分布は、韓国、台湾、中国東岸、東南アジア、インド南部やスリランカからの報告が上がっているようである。

デーニッツハエトリ? 雄 Plexippoides doenitzi (Karsch 1879)

昨晩、我家の外灯下で見かけたハエトリグモのひとつである。

どうしても、カメラを近づけられない場所にいた為、真上からの写真が撮れなかった。

大きさは、体長7ミリぐらいで、小さいハエトリグモだなとの印象を持った。

おそらく、デーニッツハエトリの雄だと思われる。

小さいから判別しにくいのか、マミジロハエトリのように普通に見られるハエトリグモとの事だが、近隣で印象に残っていないハエトリグモであるかもしれない。

ちなみに、デーニッツという名前の由来は、明治時代の外国人医師でクモ学者のW. デーニッツに因んでいるとのことである。

さて、このデーニッツハエトリの生息分布は、国内は、北海道から九州までで、本州は高地から低地まで、全域に生息しているようである。海外の生息分布は、韓国からの生息報告は、上がっているようである。