マメドクガ 成虫 Cifuna locuples confusa (Bremer, 1861)

最近、近隣で、この蛾を見かけて写真に撮っていた。

別の個体をもう一枚。

どちらも、大きさは、前翅長17ミリぐらいだったのではないだろうか。

この特徴的な櫛髭状の触角とサイズからドクガの一種の予想は付いたが、調べたところ、マメドクガと分かる。

同時に、最近まで、明るい草地でよく見かけていたマメドクガと思っている幼虫達が、この姿に羽化したのかと繋がった達成感みたいなものも感じている。

幼虫のサイズ(毛の長さが、大きく見せてる気もする)からすると、もっと大きな蛾になりそうな気もするが、きっと、幼虫が着飾って大きく見せてるんだとも思う。

さて、マメドクガの幼虫は、マメ(豆)と種名に入るぐらいで、マメ科の植物、取り敢えず近隣だとクズとかをメインに食べてそうだが、タデ科のギシギシだったり、現実には、色んな植物を食べている現場に出くわす。

この蛾の生息分布に関しては、台湾辺りから朝鮮半島を経て、ロシア南東部までと日本といった具合に、極東アジア全般に拡がっている蛾のようである。

エルモンドクガ 成虫 Arctornis l-nigrum ussuricum (Bytinski-Salz, 1939)

最近、近隣で、この蛾の写真を撮っていた。

よく見るとドクガ特有の立派な櫛髭状の触角が見てとれる。薄らと青みがかっているのも見て取れる。

大きさは、前翅長2センチちょっとあったのではないだろうか。

写真をもう一枚。

何か虫でも落ちてこいと、桑の木を竹の棒で叩いた瞬間、一目散で飛び立った白い中大型の蛾が目に止まった。そのまま上方に飛んでいったら、写真は撮れなかったが、この蛾は地面へと突進していった。

そこを写真に撮ったのが上の2枚である。

飛び立った瞬間に、大きさと色合いから、最近我家でよく出会うウスキツバメエダシャクかと予想したが、近づいてみたところ、違うと分かった。

ただ、フィールドで初めて出会う蛾であったが、「あぁ知ってる」と頷く自分が居た。

種名は、エルモンドクガ。上翅に見て取れるくの字状の紋をアルファベットのLに見立てて種名が付けられている蛾である。

ドクガと種名に付くが、幼虫も蛹も成虫も毒毛は持たないようである。

ユーラシア大陸に広く分布する蛾であるとの記事を読んだ記憶もある。

アカヒゲドクガ 成虫

先ほど、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

随分と立派な大きさの蛾が来てくれたもんだと思い、すかさず写真に撮ったのであるが、正確なサイズは、前翅長で3センチといったところだろうか。

上翅の後端の切れ込み角度が微妙だが、この出立ちと大きさで思い出すのは、シャチホコガの仲間である。片っ端からシャチホコガの仲間を当たるが、該当種を見つけれず、次に前脚のフサフサ感から、ドクガの仲間を疑ってみた。そして、こんな大きなドクガの仲間が居るであろうかと半信半疑で、ドクガ科を当たると、該当する蛾がいたのである。

種名は、アカヒゲドクガ。写真では見えないが、赤(オレンジ)色の櫛髭状の触角が、収納されているものと思われる。

上翅の紋様の方は、変異に富んでいるようで、色々なパターンがあるみたいである。

幼虫の食草は、ブナ科のクヌギ、コナラ、クリ等との事であるが、幼虫の容姿の方は、ネット上の画像を見る限り、ドクガ科の幼虫の中でも、おどろおどろしい方だと感じた。今のところ、自然下で本物の幼虫を見たことはない。