ベッコウバエ

最近、近隣の雑木林で見かけて写真に撮っていた。

ハエの仲間らしく、撮影中に手脚をスリスリするハエ独特の行動をずっと取っていた。

大きさは、全長2センチといったところであろうか。現場でも、大きいなとの印象を持った。

名前は調べたところ、ベッコウバエなのではと思う。

樹液に集まるとの事だが、このベッコウバエが止まっている木も樹液がガンガンに出ていたコナラの木だったと思う。(樹液の方は、ヨツボシケシキスイ達が独占する形で、ヨツボシオオキスイは、バツが悪そうに少し離れたところにいた。ちなみに、木によっては、逆のケースも多々ある。)

また、ベッコウバエは、個人的に初見であったが、樹液に集まる似たようなハエの仲間としては、アシナガタマヤセバエというものも見かける時がある。

スイセンハナアブ?

最近、近隣で、このハナアブの写真を撮っていた。丸っこい大きな蜂が、偶然、自分の側で静止したので、慎重に写真に撮ったつもりであった。

しかし、撮った写真を見返して思った。蜂ではなく、ハナアブの仲間であるなと。

大きさは、2センチ弱はあったのではないだろうか。特徴となる紋様を確認したかったが、全身毛に覆われている印象である。しかし、この全身毛に覆われている特徴が、種名特定へと繋がった。

私が撮ったものと同じような姿のハナアブの写真をネット上で見つける事ができた。そして、名前は、スイセンハナアブと言う事が分かった。

そして、このスイセンハナアブという種は、海外からの球根の輸入と共に日本に意図せず持ち込まれた外来種ということである。本来の生息地は、地中海沿岸からトルコ辺りとの事であるが、日本にいつ入ってきたかは知られていないとの事である。

一応、数は少ないが、カワムラモモブトハナアブという在来のハナアブも居る。

ミカドガガンボ

昨日のお昼休みに仕事先の森で、このガガンボが大量に発生している場所があった。ただ結構広い森の中の半径30メートルぐらいのエリアに集中して発生していて、森のどこでも見られるわけではない。そして、大半の個体が交尾中である。

この大型のガガンボに似ているネット上の画像達に共通している名前は、ミカドガガンボである。ミカドガガンボで合っていると思う。

この上の写真で、ご紹介したい豆知識としては、昆虫としては珍しいことで、ガガンボの翅は2枚しかないようである。大概の昆虫は、前翅と後翅の合わせて計4枚の翅が有るはずである。そして上の写真をよく見ると分かるが、胸部と腹部が繋がるあたりに、バトントワリングのバトンというか、細いこん棒みたいな器官が左右に付いているのが見て取れる。この見慣れない器官が、後翅の名残という事である。

続いて単体で写真に収めたものを投稿する。

さて、このミカドガガンボの発生状況を見て気になったのは、このミカドガガンボの幼虫が水棲なのか陸棲なのか、どちらなんだろうという事である。

確かに、発生場所から100メートル強ぐらいのところに、富栄養に見える半人工の池は存在している。ただ、池の近くに沢山見られるわけではなく、同じような森が続く中で、空白地帯もあり、限られた発生場所もあるといった感じである。

やはり、同じ森で少し前に見つけたホリカワクシヒゲガガンボのように、朽木の中で、幼虫が成長しているとも想像したいが、現段階で確証は無い。

昆虫の世界って、まだまだ知られていないことが多い事に気付かされる今日この頃である。


2019年9月16日追記

上の投稿より数日後の昨日。近所の小川周りの里山を散策中に、またミカドガガンボが集中的に発生交尾しているエリアを発見。これにより、地元でも棲息しているガガンボと分かる。

ここで、また疑問が生まれて来たのだが、この近辺の水路をガサガサすると水中から、大きな茶色いイモムシみたいのが沢山見つかる。これがガガンボの幼虫である事は、私は知っているのだが、その大型のガガンボの幼虫が、この大型のミカドガガンボも幼虫であるとも考えたくなる。いつか突き止めてみたいと思う。

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2021年6月19日追記

昨晩、我家の外灯下に来ていたガガンボである。

ただ、そのサイズが半端なく大きかった。体長で8センチぐらいあり、私が見た事があるガガンボの中では最大であった。

我家の外灯下には、様々なガガンボが寄って来るが、これまで大きいガガンボだなと感じていたヤチガガンボよりも、一回り大きい感じであった。身体もゴツくてトンボサイズである。

もっと自然色の強い場所で見ていた時は、ここまで大きいとは思わなかった。

日本最大のガガンボと言われるだけはあるなと思った。

ちなみに、都道府県が独自に指定するレッドデータでは、群馬県が絶滅危惧種Ⅱ類に指定している。