ヨツボシヒョウタンナガカメムシ Gyndes pallicornis (Dallas)2

ちょっと時間が経ってしまったが、約10日前に、我家の外灯下に現れた小さなカメムシの投稿をしてみようと思う。

昨年の5月18日にも同じ種の投稿はしているのだが、今回は、約一年前より精度が格段に上がった写真が写せたことも、再投稿の理由である。

大きさは、体長6ミリぐらいだったと思う。

種名は、ヨツボシヒョウタンナガカメムシ。

イネ科のエノコログサ等の穂を吸汁するカメムシであり、時に稲の害虫ともなりうるカメムシである。

しかし、近隣で、このカメムシが稲に影響を与えるほど、大量にいる現場は見た事はない。

オオモンシロナガカメムシ Metochus abbreviatus

先ほど、我家の庭で見かけた小さなカメムシの仲間である。

大きさは、体長8ミリちょっとぐらいだったと思う。

種名は、オオモンシロナガカメムシだと思うのだが……。

ちなみに、写真に写っている白い物体は、豚肉の脂身である。冷蔵庫で古くなってしまったものがあったので、野生動物(一番の可能性は野良猫)に持っていかれないような仕掛けにして、庭に放置したのだが、想像以上に、昆虫は寄ってこなかった。

仕掛けたのを忘れかけていた本日、気まぐれで見たらレギュラーのダンゴムシかワラジムシに混じって、このカメムシが2匹いた感じである。

明らかに、豚肉に寄って来ていた模様である。

モンシロナガカメムシ

昨晩、我家の外灯下に来ていたカメムシの仲間である。

大きさは、8ミリぐらいだった。胸部の撫で肩感からナガカメムシの仲間であろうと個人的に踏んだが、それは正解であった。似た種が数種いるが、モンシロナガカメムシという種であると思われる。

さて、このモンシロナガカメムシは、翅が小さいため飛べないと書いてある情報があった。確かに、このカメムシを地面で見かけた時に、決して飛翔しようとはせずに、歩いて逃げようとするばかりであった。同じ日に、ツマキヘリカメムシと思しきカメムシも、同じ行動パターンを取っていた。

最近、気がついて来たのは、昆虫の飛べるか飛べないかの能力のチェックは、重要かということである。飛べないと、自ずと行動範囲が狭くなり、地域毎の固有種的特徴が形成されやすいのではと考えている。

そして、この個体群毎の形質的差異を作ったであろう過去の地形的特徴を読み解く鍵のひとつに、昆虫の個体群毎の微妙な形質的差異を調べることが繋がると、私は最近思うようになった。

虫観察が、楽しくなって来た。