トビモンアツバ 成虫 Hypena indicatalis (Walker, 1859)2nd

数日前に我家の外灯下で見かけて写真に撮っていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長13ミリぐらい。

まだまだ春になったばかりで、蛾達の活動も緩やかな中、活動を始めている蛾として気になったが、種名はトビモンアツバだと思う。

2年前の秋の10月13日に同種の投稿をしているが、ここから分かるように、その2年前の個体も、今回の個体も、秋に生まれて越冬する(した)個体なんだと思う。また、6月ぐらいにも出現してくるようである。

幼虫の食草は、イラクサ科のカラムシとのことだが、近隣の里山には、遠い過去に繊維にするために植えられたカラムシが自然繁殖する形で、今もあちこちで見かける事が出来る。

前回の投稿でも触れたが、この蛾は、生息分布の方は、国内は、関東地方以西……九州近海を経て、沖縄本島含む南西諸島まで。海外の生息分布の方は、韓国、台湾、中国南東部で確認されている。所謂、暖かい地域の蛾であることが分かる。ただ、暖かい地域の蛾も、北関東の冬の寒さに負けずに、成虫のステージで越冬できるんだと、感心してしまっている自分がいる。

チャマダラキリガ 成虫 Rhynchaglaea scitula (Butler, 1879)

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長17ミリといったところであったろうか。

種名は、チャマダラキリガだと思う。

成虫で越冬する種類で、11月ぐらいから翌4月ぐらいまで見られる蛾とのことである。

幼虫の食草は不明らしい。(常緑のカシ類との情報もあった。)

似た種類にクロチャマダラキリガがいるとのことだが、私も過去にクロチャマダラキリガと断定した蛾の投稿をしているが、1番の違いは、前翅後端が、チャマダラキリガの方は、真っ直ぐではなくギザギザになっているようである。上の写真でも、右の翅の方で、ギザギザなのを確認出来ると思う。

チャマダラキリガの方も、過去に、であることを写真が少し小さく不鮮明であるが投稿済みなのを確認したが、その時にも言及したが、チャマダラキリガは、暖かいところを好む蛾のようで、生息分布の方は、国内は、北は、太平洋側は宮城県、日本海側は石川県……南は、九州を経て、沖縄本島含む南西諸島まで。海外の生息分布の方は、朝鮮半島の南部の方には居る蛾のようである。

ハスモンヨトウ 幼虫 Spodoptera litura (Fabricius, 1775)

数日前に近隣で見かけて写真に撮っていた蛾の幼虫である。

乗っていた葉っぱは、小川の土手に生えているアレチウリの葉である。

この幼虫は、ハスモンヨトウの幼虫なのだが、気が付いてきたのは、ハスモンヨトウの幼虫は、外見のバリエーションが紛らわしくなく、この色合いのものが多く、この紋様パターンのものが殆どなのではということである。

以下に、近隣の他の場所で、本年の8月に写真に撮っていたハスモンヨトウの幼虫の写真を以下に。一枚目の写真の幼虫が3センチぐらいだったが、2枚目の幼虫は、体長5センチ弱ぐらいあり、ハスモンヨトウの幼虫も大きくなるんだなと感じたのを覚えている。

さて、このハスモンヨトウの幼虫は、多色性で、殆どの野菜や草本植物を食べれるようである。

生息分布の方は、国内は、北海道から九州を経て、沖縄本島含む南西諸島まで。小笠原諸島の父島、母島にもいるようである。海外の生息分布は、韓国、台湾は勿論、中国の東海岸から東南アジアを経てインド全域にまで。他にも、フィリピンやインドネシア。オーストラリアの沿岸沿いやニュージーランドや、ポリネシアの島々にも生息しているようである。

勿論、もっと寒い地域からの局所的な報告も上がっているが、暑いところに繁栄している蛾のような気がする。

最後に、ハスモンヨトウの名の由来だが、漢字で書くと、斜(ハス)紋夜盗であり、斜紋は、ハスモンヨトウの成虫に見られる斜めの紋様のことなのかなと考えたいが、どうなのであろう?