アカザフシガ 成虫 Coleophora serinipennella (Christoph, 1872)

先ほど、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長8ミリぐらいだったであろうか。

この蛾は、過去にも写真に撮っていた記憶があるが、その時は種名に辿り着くヒントを見つけれずに、お蔵入りになっていた蛾だと思う。

ただ、今回は、ツツミノガ科という未知なる科の存在を知り、好奇心でどんな蛾がいるのであろうとチェックしてみたところ、今までお蔵入りしていた蛾達は、ツツミノガ科の蛾達だったのかと知ることになったのである。

そして、運の良いことに、上の写真の蛾は、判別不能のツツミノガ科の蛾達の中では、唯一判別し易いアカザフシガという種だったのである。

アカザフシガの幼虫は、アカザの茎の中を食すようであるが、ツツミノガ科の蛾の幼虫の中では、唯一、蓑を作らない種との情報も目にした。

さて、このアカザフシガの生息分布は、国内は、本州以南……九州近海まで。海外は、ヨーロッパやオーストラリア等に疎らに生息報告が上がっていたが、それらから一貫性を見出すことが出来ず、ちょっと分からないと答えておきたく思う。

ルリヒラタゴミムシ Dicranoncus femoralis Chaudoir, 1850

先ほど、我家の外灯下に来ていた甲虫の一つである。

大きさは、体長9ミリぐらい。

ちょこまかと素早い動きだったが、なんとか、束の間の静止した瞬間に写真に撮ることが出来た。

種名は、ルリヒラタゴミムシ。

初めて見たというわけではなさそうで、今年も初夏辺りに、少し青っぽい金属光沢のある小さなゴミムシが外灯下に来ているのは知っていた。ただ、黒い光沢のあるゴミムシも、光源の当たり方によっては、青光りするのかなぐらいに半信半疑であった。

しかし、今回は、このゴミムシは、黒というよりは明らかに上翅が瑠璃色をしている気がすると思い、調べたところ、ルリヒラタゴミムシという種がいる事を知った次第である。

さて、このルリヒラタゴミムシの生息分布は、国内は、北海道から九州まで。海外の生息分布は、韓国とロシア沿海州南部からの報告が上がっている。という事は、その狭間に位置する北朝鮮にも生息しているものと考えられる。

シロモンノメイガ 成虫 Bocchoris inspersalis (Zeller, 1852) 2

先ほど、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長12ミリぐらいだったであろうか。

この蛾は、過去にも2年前の6月終わりに投稿していて、当時、その場所では複数匹に出会えたのだが、それ以来出会えていなかった蛾である。今回は、2年前の昼間に追いかけに追いかけまくってなんとか写したピンボケ写真より、全然しっかりとした写真が撮れたので、再投稿である。

種名は、シロモンノメイガ。

白と黒のコントラストが、とても綺麗な蛾である。光を当てると、白の部分は、少し光沢があるような雰囲気である。

幼虫の食草は、今のところ知られていないようである。少し山地性の蛾との情報が目に付いたが、その辺も、この蛾を近隣であまり見かけない理由なのかもしれない。

ただ、生息分布の方は、山地の涼しさとは裏腹に、北海道から南西諸島まで生息しているらしい。海外の生息分布は、台湾、中国揚子江流域、東南アジアの沿岸主要都市……そして、エッて思うのは、アフリカ大陸に広範囲に分布しているのである。どうしてアフリカ大陸の内陸部まで拡がったか、興味がそそられてしまう。