トクサオカチョウジガイ

数年前から、庭に凄く微小な貝の死骸というか貝殻が落ちている事に気付いてはいた。

水生の生き物を飼っているタライや水槽の水を捨てた時にでも、何か淡水の巻貝の子供とかも一緒に流し捨てたものが干からびちゃったんだぐらいに思っていた。カワニナの子供とか。

でも、待てよ。陸生貝って言葉も耳にしたことが有るし、その可能性はないのかなと思い、調べたところ、やはり陸生貝の一種だった。

日本で種の存在が、7、8種類知られているオカチョウジガイの1種である事は、間違いない。名前は、憶測に過ぎないが、トクサオカチョウジガイなのではと思う。

理由は、殻の表面がザラザラ(砥草)している気がするのと、トクサオカチョウジガイとして紹介されてる写真に似ている気がする。ただ、それ以外のオカチョウジガイの画像なんかは、ネット上でほとんど出てこないのも事実。

一応、トクサオカチョウジガイとホソオカチョウジガイの2種は、外来種と思われていて、元々は南方のインドネシアとかから持ち込まれたものが繁殖してるらしい。ただ、いつ頃持ち込まれた等の情報も見つけられない。

庭のコンクリート破片の下にいたのは、こんな極小貝達。

一緒に写っているダンゴムシ達も子供が多いが、大きさの比較対象の参考にでもなればと思う。大きくても、5ミリぐらいの微小の陸生貝。中央の1匹だけ、体や角を出しているのが見て取れる。

さて、ここで面白い事実を突き止めた。この貝が居た周辺の地面上に有る様々な大型の物を動かしてみるんだが、同じ貝は見つからない。

単純にコンクリートが好き?と思い、庭に所々に無造作に置いてあるコンクリート片(庭の土を掘ってる時に、結構土中から出没して、捨て場所に困ってるもの)をひっくり返すと、少し湿った場所なら確実に居る事を突き止めた。

コンクリートから滲み出るアルカリ成分(カルシウム)が、生育上(殻の維持等)必要なのかな。

うーん 🤔。とにかく、カタツムリって、昔と比べると見なくなったね〜

ゴマダラカミキリ

昨日、久しぶりに庭でこのカミキリを見つける。

庭に樹木とかを植えて、愛でてる者達には、厄介なカミキリムシだよね。いや、庭好きの人達だけでなく、ミカン農家とか果樹栽培の人達にも警戒されているカミキリムシのはず。

このカミキリが嫌がられる理由は、成虫の好むものが、生きてる樹木の若めの枝の生皮だったり、幼虫が育つのが生きてる樹木の内部だったり、生きてる樹木に害を与えてしまうところ。

実際に、成虫にかじられた枝は、発見が遅いと、そのかじられた部分より先の部分がかなりの高確率で枯死してしまうし、まだ若い苗木や幼木に、卵が産み付けられ、幼虫が木の中で育ち始めると、その状態にかなり早い段階で気付いて、幼虫の退治をしないと、ほぼ確実に幼木は、風が強い日に、軽い衝撃で、根元から折れてしまう事になる。

我家でも、いい感じに4メートルぐらいの高さに育っていた何本もの木が、このカミキリにやられた事か。シュガーメープルにイタヤカエデに、レッドメープルに普通のモミジ達。シュガーメープルも、イタヤカエデも、どちらもメープルシロップを取る木だし、甘いイメージの木が好みなのかな。

今の土地に引っ越してきて間もない頃に、我家の庭に木を植え始めた頃、何処から現れるのか大発生といってもいいぐらい、昼夜問わず庭で見かけた。

ただ、年々その数も落ち着き、ここんところ成虫の姿をほとんど見かけなくなった。取り敢えず、ホットしている。

とにかく、私にとっては、厄介なカミキリムシ。害虫と言いたい。

マイマイガ

先日の夜の庭パトロール中に発見して写真に収めた毛虫の写真をもう一枚。

写真だと大きさの感覚が掴めないと思うが、左の大きい方は、10センチ以上あったと思う。

マイマイガの幼虫なんだと思う。自信満々に種を断定していないのは、蛹になる間近の終齢の幼虫に出くわすのは、初めての気がするし、毎年、庭で当たり前に遭遇する無数の小さい時期のマイマイガの幼虫達とは色合いが違う気がしたからである。

庭で、よく目にしているマイマイガの幼虫の写真はこれ。

と書いて載せておきながら、この若齢の時の幼虫の写真は、クワゴマダラヒトリの幼虫なのではないかという思いが強くなってきた。

ゆえに、今回の夜のパトロール中に見つかったマイマイガの幼虫だけを見て気付いた感想だけを書いておく。

マイマイガの幼虫と言えば、周期的に大量発生したり、あらゆる樹木の葉を食害してしまう恐ろしい毛虫の風評いや実績が有り、私も要注視してる(本来なら蛾の世界の刑務所とかに入って貰って、極刑とか仮釈放無しの無期懲役を受けるべき蛾の世界のサイコパス種?)けど、我家の庭で捕まえた2匹がムシャムシャ食べていたのは、樹高2メートルぐらいになったクルミ科のペカンとブナ科のレッドオークの葉っぱだった。

どちらの樹木も、かなり大きな葉っぱ(柏やほうの木の葉っぱが更に大きくなったイメージ)を持つという共通点がある。

我家には、他にも様々な樹木が植わっているのに、何故その木を選んだ?という一見見落としがちな疑問が、私の脳裏に芽生えた。

きっと、大きな葉の方が、隠れながら食べれたり、こまめな葉の間の移動をせずに、葉っぱ一枚で、効率的に食事が出来るとか考えてるんだろうなと思った。

頭いいよな。昆虫達。


……追記……

上の投稿から、2日後、我家の庭で、正真正銘のマイマイガの若齢幼虫を見つけた。クワダラゴマヒトリとサイズと形状が似てるので、これまでゴッチャになってたが、来年は、この幼虫2種の生態の違いを意識的に観察してみようと思う。

以下が、昨日見つけたマイマイガの若い幼虫。やはり、数ある樹木の中から選んでるのは、ブナ科のレッドオーク。

ちなみに、マイマイガの幼虫は、庭でその後も度々出くわす事になるが、一部のネット上の投稿で、ブランコ毛虫との別名で紹介されているような、幼虫が糸を吐きブランコのようにぶら下がり揺れている姿は、一度も見たことがない。