少し時間が開いてしまったが、11月22日に写真に撮っていたカメムシである。
指との比較で大きさを想像すると、体長8-9ミリといったところであっただろうか。
この晩秋の小春日和の日中に、地面を移動しているのを見かけて、あまりのすばしっこさに、カメラのピントを合わせれず、最終的には、摘み上げて写真に撮ったのが上の写真である。
初めて見るカメムシだと感じていたが、過去の投稿を確認したら、昨年の4月12日に、投稿済みの種と分かった。
種名は、フタモンホシカメムシ。
近似種に、クロホシカメムシという種が居るらしくて、簡単な見分け方は、腹部を見た時の脚の付け根の紋様パターンらしいが、クロホシカメムシは、その部分が薄褐色で、フタモンホシカメムシは、その部分が白黒の斑紋様になっているらしい。
そして、神様の悪戯なのか、そんな絶対に普段は敢えて写真に撮らないであろう腹部の写真を、今回は偶然に撮っていたのである。この個体を指で摘み上げる際に、偶然にひくっり返ったのだが、その時に、意外とメリハリのある腹部に興味を惹かれて、写真を撮っていたのである。
その写真が以下である。
上の写真を見る限り、フタモンホシカメムシの腹部の特徴を、しっかりと見てとれる。
さて、このフタモンホシカメムシの生息分布は、生息報告から推測すると、韓国と日本に集中しているようである。実際は、シベリア東部や中国東北地方にも生息しているようである。一応、国内の生息分布は、北海道から、九州近海の島嶼までとのことである。
稲を始めとした野菜を吸汁するようで、他の幾つかのカメムシと同様に、害虫としても認識されているようである。
“フタモンホシカメムシ 成虫 Pyrrhocoris sibiricus (Kuschakewitsch, 1866)” への1件の返信