ケブカカスミカメ Tinginotum perlatum (Linnavuori, 1961)2nd

先ほど、我家の外灯下を覗きに行ったら、この極小のカメムシが沢山来ていた。

大きさは、体長で3ミリぐらいしかないのではないであろうか?一般的に、このカスミカメの平均サイズとして言われている5ミリ強もないように感じるのだが……。

種名は、ケブカカスミカメ。2年前の4月5日にも、投稿済みの種であるが、今回は種名の謂れとも言える毛深の特徴が見て取れる写真が取れたと思う。

一応、食性の方は、針葉樹を吸汁するとの事である。

生息分布の方は、国内は、本州以南……九州を経て、沖縄本島含む南西諸島まで。海外の生息分布は、韓国と台湾からの報告が上がっているようである。

さて、気になるのは、本日、この小さなカメムシは、どこから飛来したのであろうかということである。越冬していた個体群なのであろうか。羽化したばかりの個体群なのであろうか。3月から10月ぐらいまで見ることが出来るカスミカメのようである。

また、本日は久しぶりの本格的な雨である。この天気も、本日のこのケブカカスミカメの飛来と関係しているのか、来年の同じような条件になる日が来るのを、今から楽しみにしておきたい。

トビモンオオエダシャク 成虫 Biston robustus robustus (Butler, 1879)

最近、近隣で見かけて写真に撮っていた蛾である。

大きさは、開張で70ミリぐらいであった。

種名は、トビモンオオエダシャクであろうと思う。まだ早春と言えるこの時期に活動している蛾は多くはないこともあり、その限られた選択肢の中から選べることになるので、この時期は、種名に辿り着きやすい気がする。一般的には、2月-4月の間に見れる蛾のようである。

この蛾は、紋様に関しては、変異が多いようだが、この時期にこんな紋様でこんな雰囲気なのは、トビモンオオエダシャクなのかもしれない。一応、外見的特徴で、私が目安にしたものがあるとすると、後翅の表面に見えるはっきりとした黒い外横線が1箇所、外縁に向かって丸みを持って飛び出す箇所がある事だったであろうか。この特徴は、ネット上の様々なトビモンオオエダシャクの写真を見ても、共通していた特徴のような気がする。

さて、幼虫の食草は、これまた多くの科の樹木の葉が食べれるようである。2年前に、トビモンオオエダシャクの幼虫と思われる投稿をしている事を確認したので、良かったら、そちらもご覧いただきたい。

トビモンオオエダシャクの生息分布の方は、国内は、おそらく北海道から九州近海を経て、沖縄本島含む南西諸島まで。海外の方は、朝鮮半島、台湾、ロシア南東部にもいるようである。

この蛾に関して気になることは、春先に出てきて活動出来ることから、寒い地域に特化した蛾なのかと思いたいのだが、沖縄や南西諸島といった気温が穏やかなエリアにもいることである。その背景にどういう理由があるのであろうか……気になる。