キハラゴマダラヒトリ 成虫 Spilosoma lubricipedum sangaicum Walker, [1865]

今年のキハラゴマダラヒトリとの初遭遇は、3月22日。場所は、我家の外灯下。

今のところ、この日の2個体以外に、他の場所で、キハラゴマダラヒトリに出会ってはいない。ゆえに、少し早い出現とは感じていた。

大きさは、前翅長で17ミリぐらいだった。

なぜ、キハラゴマダラヒトリかと言うと、腹部が黄色い(実際は山吹色)だからである。

さて、この蛾は、春が1番、個体数が多いが、その後もあと2回ぐらいは出現しながら、春から秋まで長く見れる蛾である。

自分は、羽化したての肩にフワフワの綿毛を付けている姿は、可愛くって美しくって、白をベースにしているところが気品もあって、大好きな蛾である。ちなみに、キハラゴマダラヒトリとは同じヒトリガ科に属し、脚の黒いビロード感が、美しく、私が気品を感じる蛾に、セスジモンヒトリという蛾もいる。

このキハラゴマダラヒトリに関しては、同じ場所でも、出現時期(何回目の羽化か)によって、微妙に特徴が変わったり、少し離れた場所との個体群では、微妙な違いがあるように思えて、目下、それらの共通性を楽しみながら見出しているところである。

イボタガ 成虫 Brahmaea japonica (Butler, 1873)

この蛾の生体に、とうとう出会えた。

大きさは、前翅長で60ミリといったぐらいであろうか。

裏面を写した写真を以下に。

春先に現れる蛾としては、かなり大きいのではないであろうか。

種名は、言わずと知れたイボタガ。

この紋様とこの貫禄。蛾好きな人達に人気があるのは頷ける。幼虫も、かなり特徴的なタイプなので、興味があれば、私のしている過去の幼虫の投稿も覗いて頂きたい。

また、習性や生息分布等の情報を再整理すると、幼虫の食性は、モクセイ科の樹木の葉を食べるとの事であるが、私が自然下で幼虫が食べているのを見たのは、モクセイ科のネズミモチ、同じくモクセイ科のライラック。ちなみに、ライラックの方は、我家の庭の庭木であった。

生息分布は、国内は、北海道から屋久島まで。海外の生息分布は、学名にjaponica と付くぐらいなので、国内限定に思いたいが、実際のところ、近似種であるBrahmaea WALKER, 1855という蛾が、東アジアや東南アジアには広く生息しているようである。

このイボタガの雌雄の違いは、いわゆる触角が櫛髭状か否か(大概は、櫛髭状なのは、雄)の視点は使えないようで、上翅の先端が雄と比べて丸みが強いのが雌とのことである。

また、日本のイボタガに関しては、北の個体ほど色彩が薄いとの情報も読んだ。