シモフリヤチグモ? Iwogumoa insidiosa (L.Koch, 1878) or Iwogumoa insidiosus(L.Koch,1878).

ちょうど1週間ぐらい前に、近隣で見かけて写真に撮っていたクモである。

大きさは案外と大きくて、体長で10ミリぐらいあった。

種名は、調べたところ、外見的には、シモフリヤチグモという種が似ているなと思った。

さて、上の写真の個体を、シモフリヤチグモとして話を進めると、シモフリヤチグモの生息分布は、国内は、北海道から九州まで。海外の生息分布は、ちょっと分からなかった。

シロスジショウジョウグモ 赤色型 Hypsosinga sanguinea (C. Koch 1844)

約1週間前に、近隣で見かけて写真に撮っていた小さなクモである。

赤いダニに寄生されているのが見てとれる。

大きさは、体長4ミリぐらい。

種名は、シロスジショウジョウグモ。色合いや紋様の変異が大きい種で、上の写真の個体は赤色型と呼ばれているようである。

このシロスジショウジョウグモの生息分布は、国内は、日本全土にいるとのことである。海外は、近くは、韓国にはいるようである。そして、遠く離れた西ヨーロッパは北から南まで、広範囲に生息しているクモだということが分かった。

チュウサギ Ardea intermedia (Wagler, 1829)

近隣で、白いサギはよく見かけるが、名前をしっかりとちゃんと調べてみたのは初めてかもしれない。

野生の鳥の警戒心はなかなかのものであるが、よく見かける白い鷺達でさへ、いや、よく見かける白い鷺達の警戒心は結構なもので、ずいぶん遠くからでも人の気配を感じると移動してしまうものが多い。

今回は、珍しく、10メートル圏内に近付けた。車を降りなかった事も功を奏したかもしれない。

この手の鳥類の大きさを表現する時に、どこからどこの距離で表現したら良いのか分からないので、表現し難いが、同じく、近隣でよく見かけるコサギと同じようなサイズに感じた。

多分、写真を撮っていなければ、コサギがいるぐらいの感覚で、側を通り過ぎてたに違いない。

ただ、写真を見返すと、コサギの独特の頭部の後ろの飾り羽や、背中の後方の長く伸びた飾り翅のふわふわ感も無い気がする。

こうして来ると、これがチュウサギかと思い、調べ始めたのだが、コサギの場合は、絶対的に、脚の指が黄色のようである。水面から出ている脚の先を見ると、ここで、コサギではないということが分かる。ちなみに、上の写真で黒く見える嘴は、チュウサギの場合は、冬季になると黄色くなるようである。

もうこの時点で、チュウサギと断定して良いと判断した。近隣には、ダイサギという白鷺もいるが、彼らは、もっと全然大きい気がする。嘴に関しては、チュウサギが1番ずんぐりとしていて、コサギやダイサギの嘴の方が、細く鋭い。

さて、このチュウサギの生息分布は、日本に生息する昆虫の生物地理学的な分布を眺めることに慣れて来ている自分からは、興味深いものだった。というのは、日本の昆虫に関しては、旧北区というユーラシア大陸の温帯以北に拡がっている種が多く、ゆえにヨーロッパとの共通性が多い種が多いが、鳥類というのには、その傾向は当てはまらないんだということを知る事になった。

このチュウサギは、生物地理学的にエチオピア区)と東洋区(インドや東南アジアの辺り)とオセアニア区に大繁栄している種と分かった。日本の領土辺りが北限の鳥であることも分かった。

そして、この白鷺達やアマサギを見てて思うのは、警戒心は強いものの、人間との結び付きは重要視している気がするのである。今回も餌を取りやすい田んぼという人位的な環境に集まって来ているし、まだ勘の状態だが、広大な新田の中より、近くに民家(集落)がある田んぼの方が、よく見かける気がしている。この辺の原因も、少しづつ感じていければなと思う。