カガリビコモリグモ Arctosa depectinata (Bösenberg & Strand, 1906)

だいぶ時が経ってしまったが、3月の終わりに自宅庭で写真に撮っていた小さなクモの名前が判明したので、投稿してみる事にする。

種名は、カガリビコモリグモ。

種名の由来は、腹部上面に赤い縦条(ライン)が見えることから来ているのだが、上の写真の個体も、目を凝らして見ると、薄っすらと濃い赤い色合いを見てとれる。

上の個体の雌雄が、私には分からないのだが、大きさは、どちらにせよ、体長5ミリぐらいのクモである。

生息分布の方は、国内は、北海道から九州を経て、沖縄本島含む南西諸島まで。海外の生息分布は、ちょっと調べただけでは、分からなかった。

ただ、このカガリビコモリグモの情報は、ネット上には、思いの外少なかった気がする。そんな蜘蛛に、自宅の庭で出会えるのは、幸せなことかもしれない。

マダラフクログモ? 雌 Clubiona deletrix O. Pickard-Cambridge, 1885

かなり時が過ぎてしまったが、本年の4月の頭に写真に撮っていたクモの名前が分かったかなと思うので、投稿してみる。

大きさは、正直覚えていないのだが、この色合いがメスのもので、マダラフクログモの雌の平均サイズが7ミリ弱ぐらいだとすると、そんなもんだったのであろうと、無責任な言い方になるのをお許し頂きたい。

フクログモというだけあって、巣が袋みたいになっているんだと思われる。

さて、このマダラフクログモの生息分布は、本州と九州に生息しているようである。海外の生息報告は、中国の東南部の広州の沿岸部と、北の長江河口の蘇州(上海)の辺りから上がっている。

メガネドヨウグモ 雌 Metleucauge yunohamensis (Bösenberg & Strand, 1906).

少し日が経ったが、4月半ばに近隣で見かけて写真に撮っていた蜘蛛である。

大きさは、体長で12ミリぐらいであったのではなかろうか。

調べたら、直ぐに、メガネドヨウグモと判明。写真の個体は、大きさ的に雌だと思われる。

じっくり観察しようと思ったら、急に脚をピンと伸ばしたのだが、この行為の意味は何なのであろう?

さて、このメガネドヨウグモの生息分布は、国内は、北海道から九州まで。海外の分布は、韓国(おそらく北朝鮮にも)には生息しているようである。