シロフフユエダシャク 雌雄 Agriopis dira (Butler, 1879)

少し日にちが経ってしまったが、2月の後半に近隣で見かけて写真に撮っていた蛾をアップロードしようと思う。

大きさは、前翅長で17ミリぐらいだったのではないだろうか。

直ぐ側にいた蛾が、少しだけ色合いの違う同種と思われるので、そちらもアップロードしてみる。

さて、種名はと言うと、1月の終わり頃から3月になる頃まで出現して来る蛾のシロフフユエダシャクなのではと思いたい。

一見すると、サイズ感や横方向に幾重の波紋様が見て取れることから、ナミシャク亜科を当たりそうだが、エダシャク亜科のフユシャクの仲間である。

過去にも2年前の3月1日に、この蛾の投稿はしているが、この蛾の共通した特徴として、前翅の前縁が微妙に内側に反っている特徴があるなと気が付いた。

さて、この日、この蛾達の側に、以下の蛾の雌がいたのだが、そちらを、このシロフフユエダシャクの雌と思いたいのだが、交尾をしている瞬間とかではないので、正解なのかどうかは分からない。

最後に、このシロフフユエダシャクの幼虫の食草は、ブナ科のコナラやクヌギとのことだが、この蛾がいた場所は、まさにピッタリの条件の場所であった。

生息分布は、国内は、北は北海道から、南は九州(対馬含む)まで。海外は、朝鮮半島を経て、ロシアの沿海州南部まで。また、興味深いのは、中国の長江下流の内陸の鎮江市の辺りからの生息報告があるところである。この辺りは、他の種でも、突発的に生息報告が上がって来ているエリアの気もする。

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