ホソカミキリ  Distenia gracilis (Blessig, 1872)

昨晩、我家の外灯下に来ていたカミキリムシの一つである。

大きさは、体長で3センチぐらいだったと思う。

どうせ、近場のカミキリムシなんか、既に投稿済みだろうと、過去の投稿を確認したら、未投稿の種だと分かった。おまけに、ホソカミキリ科という初めて聞く科に属するカミキリムシだとも分かった。

種名は、ホソカミキリ。

幼虫は、松類や広葉樹の倒木内で育つようである。成虫も、松類や広葉樹の樹皮を好むみたいである。

このホソカミキリの生息分布は、国内は、北海道から対馬含む九州まで。海外の生息分布は、朝鮮半島からロシア沿海州の辺りにかけて生息している模様。

ちなみに、聞きなれないホソカミキリ科だが、本種以外に、オオクボカミキリという種の2種しかいない科のようである。

ルリチュウレンジ 幼虫 成虫 Arge similis (Vollenhoven, 1860)

最近、近隣でサツキの葉をガジガジやっている幼虫を見かけた。

撮った写真を見返して、蛾の幼虫ではなく、ハバチの幼虫かと気が付いたが、ここで繋がった。出会いたかったハバチの幼虫であると……。

この写真を撮った時点で、幼虫の大きさは、案外と大きくて、10ミリちょっと超えるぐらいはある。

ルリチュウレンジの幼虫である。

ルリチュウレンジと言えば、仕事で毎週数回訪れる場所に、広範囲に及ぶツツジの植栽があるのだが、そこでよく見かける黒い(間近で見ると、少し青い光沢がある)ハバチである。

結構、沢山いるので、幼虫も直ぐに見つける事が出来そうと思うのだが、なかなか幼虫には出会えないでいた。しかし、今回、他の場所のサツキの植栽で出会うことが出来た。

さて、このルリチュウレンジの生息分布は、国内は、北海道から九州を経て、南西諸島まで。海外は、朝鮮半島、台湾、中国の南東部に生息しているようである。まぁ、園芸植物とも言えるサツキやツツジの輸出入と共に、世界各地へと拡がってしまいそうな昆虫の気もする。

一応、成虫の写真も載せておく。

ネグロクシヒゲガガンボ 雌 Tanyptera (Tanyptera) nigricornis subsp. fumibasis Alexander, 1925

先ほど、我家の外灯下に来ていた昆虫である。

大きさは、体長15ミリぐらいだったであろうか。

尾の先が鋭く尖り、一瞬、何者と思ったが、翅の付け根にある平均棍の存在から、ガガンボの仲間なのが分かり、調べてみたところ、ネグロクシヒゲガガンボと判明。そして、2年前のちょうど同じ日に投稿済みの種である事も確認した。

ネグロクシヒゲガガンボの生息分布は、情報を見つける事は出来なかった。海外の生息分布の情報も見つけられなかったが、Ctenophora flaveolata (Fabricius, 1794)という結構似ている種が、ヨーロッパには生息しているようである。

明らかに、蜂に擬態しているのが分かるガガンボであるが、蜂になろうとの変化は、自らの意思によるものなのか、偶然の産物なのか、どういう風に起こるのか不思議でたまらない。