キノコヨトウ亜科の蛾の幼虫の一種 B ryophilinae sp.

最近、近隣で、この蛾の幼虫の写真を撮っていた。

見つけたシチュエーション的には、雑木林内の倒木をひっくり返したら、居た感じである。

大きさは、案外大きく育っており、体長35-40ミリぐらいあったと思う。

外見的に蛾の幼虫であろうというのは分かったが、所謂、蛾の幼虫の特徴である毛虫の毛が見えない。そして、一般的な蛾の幼虫が好む植物を寄主に選んでいる感じはなく、倒木の裏に居たので、これは地衣類を食べるコケガの仲間の幼虫かと思い調べるが、ちょっと該当種には辿り着けなかった。コゲガの仲間の幼虫達は、形状は千差万別だが、毛は生えていることがほとんどの気がする。

そして、写真をよく見ると、写真に写っているキノコのようなものを食べている瞬間に見える。もしかして、ヤガ科のキノコヨトウ亜科の蛾達って、どんな姿なんだろうと調べてみたところ、上の写真の幼虫に似ているものが多い事を突き止めた。

しかしながら、どのキノコヨトウが、どの幼虫になるのかは、あまり突き止められていない亜科である事も知ることになった。上の写真の幼虫も、ネット上には同じ姿の写真を見つけれるが、種名を特定しているサイトには出くわせなかった。ゆえに、タイトルが、キノコヨトウ亜科の蛾の幼虫の一種となった次第である。

今、思えば、どの蛾になるのか、捕まえて飼育してみれば良かったと思うのだが、もはや後の祭りである。次回、また出会える日が来るかも分からない。 

クワカミキリ Apriona japonica (Thomson 1878)

ちょっと日にちが経ってしまったが、本年8月1日に写真に撮っていたカミキリが未投稿の種であることに気が付いた。

ミヤマカミキリにしてはサイズが小さいのは一目瞭然で、ウスバカミキリにしても少しサイズが小さいはずなのだが、おそらくウスバカミキリと思い、スルーしてしまったんだと考える。

ただ、偶然にもクワカミキリという種も、ミヤマカミキリやウスバカミキリのような雰囲気の色合いをしている事を知り、急遽、少し前に写真には一応撮っていたカミキリは、クワカミキリだったんじゃないかと思い写真を見返したところ、クワカミキリの特徴と言える白黒交互のパターンの触角や上翅上部や胸背部の黒い粒々の存在等、前出のミヤマカミキリやウスバカミキリにはない特徴を持っていることを確認した。

下の写真の個体は、クワカミキリである。

大きさは、正直、正確には思い出せないんだが、35-40ミリの間だったと思う。

幼虫も成虫も主にクワやイチジクをホストとするカミキリである。もちろん、それ以外の広葉樹にも付くらしい。ただ、巷に沢山生えているクワの木やイチジクで見かけるのは、もっぱらキボシカミキリであり、このクワカミキリに出会えた事はない。

このクワカミキリの生息分布は、本州以南……九州近海まで。海外の方は、学名にJaponicaと付くぐらいだろうからか、確認出来なかった。

オニベニシタバ 成虫 Catocala dula (Bremer, 1861)2

最近、近隣の雑木林で見かけて写真に撮っていた蛾である。

大きさは、前翅長で3センチちょっとぐらいあったと思う。

下翅に鮮やかな色の紋様が見えているのと、このサイズと形状から、ヤガ科シタバガ(下翅蛾)亜科の蛾なのは分かるが、今年出会って来ている下翅がオレンジ色のキシタバ達とは違う色合いを持っているのが一目で分かった。

この下翅の色を形容するには黄色ではなく、なんて表現するであろうと考えながら調べたところ、ベニ(紅)という表現があるのに気が付くのと同時に、種名もオニベニシタバと判明した。

幼虫の食草は、ブナ科のコナラ、クヌギ、アベマキ、カシワ、常緑だけどアラカシなんかが、確認されているようである。取り敢えず、この写真を撮った雑木林には、アラカシをシラカシに置き換えるなら、アベマキとカシワ以外は生えている。もちろん、アベマキとクヌギ、カシワとコナラは、かなりの近縁なのは、周知の事実である。

この蛾の生息分布としては、国内は北海道から九州近海まで。一応、各都道府県が独自に定めるレッドデータでは、高知県と熊本県が、準絶滅危惧種に、長崎県が絶滅危惧Ⅱ類に、福岡県と大分県が、注視種?みたいなカテゴリーに入れている。

ただ、海外の生息範囲は、大雑把に、朝鮮半島と一部のロシアと中国の地域という事なので、寒い地域にも順応している蛾のようなので、形状的生息環境が奪われたというよりは、地球温暖化傾向といった感覚的環境が失われ始めていることにも原因があるはずである。一応、日本国内には、他にも近似のベニシタバの仲間は、ベニシタバとエゾベニシタバという種がいるらしいが、どちらも国内では北海道のみの生息のようである。