マユミ

ここのところ、家の周りの身近な自然の中で出会った昆虫等を紹介するケースが多かったので、少し趣向を変えて、植物の投稿をしてみることにする。

先ずは、8月の頭に家から車で10分以内の鬱蒼とした山林で、カタツムリを見つけていた際に、目に止まった落葉小低木のマユミである。

写真だと、分かりづらいが、葉の大きさ、一個だけ見える実の形、幹肌の雰囲気、マユミだと思う。

私は、趣味というか散歩がてらに、近隣の雑木林を歩くことは多い方だが、近隣の自然の中で、マユミの木に出会った事は無かった。

そういう事から、この山林の中の市道沿いのこのマユミが、野生の物なのか誰かが移植した物なのか、そこにも注意は払う必要が有るが、まぁ、野生のマユミと考えるのが妥当かなと思う。

この、マユミという木は、我が家の庭にも種から育てたものが2本ほど、かなりの大きさに育ち植わっているが、冬前には、葉が赤ピンクに紅葉し、これまた赤ピンクの可愛い実をぶら下げる木である。我家の庭の、マユミの木は、春には、ミノウスバという蛾の幼虫の生育場所に、ここ数年なっているが、木が禿げ禿げになる程、食害される事は今のところないほどの大きなサイズに育っている。

マユミの名前の由来は、この木の材質がよくしなり、弓の材料になったところから来ているとの事である。また、新芽は山菜として利用出来るとあった。ただ、種子は、激しい薬理作用が出る事が有るので、食べてはダメと書かれても居た。(実を食べそうな鳥達には、影響は出ないのであろうか?)

さて、マユミは雌雄異株らしい。今回、山林でマユミの存在に気が付けたのは、一個だけ付いていた実の発見からであった。きっと、この写真の木が雄株であったなら、マユミと気が付かず、素通りしていたに違いない。

セアカツノカメムシ(つくば市中部)

このカメムシも、今のところ家の近所で見たことはないが、生息してるのは確かだと思うので、少し離れた近隣の市町村で見つけ写真に収めていたものを使い、このカメムシの事を少し紹介してみることにする。

以下の写真のデータを見ると、7月8日となっている。光沢はないが、メリハリの有る派手な色彩の大型のカメムシだった印象がある。

ツノカメムシ科のカメムシの中では、一番よく見かけることの出来るカメムシとのことである。成虫は、樹木の汁を吸って生きているとのことである。

よく見かけるカメムシとの事だが、樹木の高い位置で吸汁してるのか、そんなに見かけるような印象は持ってない。

アブラゼミ

このセミは、どこでも見かける。少なくとも、私が日本の各地を引っ越しや旅行で転々とした地で、必ず見かけたセミのような気がする。

ただ、全てのセミの種類が、全国に生息しているわけでなく、このセミは、この地域には居ない等の地域差が存在するのも確かな気がする。

関東では、よく耳にするミンミンゼミの鳴き声も、九州で暮らした時代に一度も耳にした事がない。逆に、九州で定番のクマゼミを、関東で見かけた事がない。(局地的に、誰かが持ち込んだ物が繁殖してはいるらしい。)

ただ、このアブラゼミは、比較的日本全国何処にでもいるのではと感じる。ツクツクボウシも、比較的、日本全国何処の地においても出会うような気がする。

ところで、私が子供の頃は、このアブラゼミを捕まえても、虫籠に入れることは無かった。あまりに、ありふれた蝉だったし、万一、虫籠に入ってるところを、友達に見られたら、絶対に、「あいつ、アブラゼミ獲って喜んでいる。可哀想な奴。」とからかわれるのが目に見えていたからである。

ただ、近年、公園で虫捕りをしている子供達の虫籠を覗かせてもらうと、入っているのは、このアブラゼミだけだったりする時がある。そして、なんか少しせつなく可哀想に感じる自分がいる。

気軽に色々な虫に出会える環境が無くなってきたのか、虫達の捕まえ方を知らないのかは、分からない。ただ、子供達の虫を捕ってみたいという好奇心の芽を潰さないで欲しい。

小さな子供を育てるお父さん、お母さん、ゲームも良いけど、子供達の好奇心をくすぐるネタがいっぱいの身近な自然の中に、子供達を連れて行こうよ。😊