ノコメトガリキリガ 成虫

先ほど、我が家の庭にいた蛾である。たまたま、懐中電灯を照らした先に、蛾の姿が見えたので、近寄って写真に撮ってみた。

大きさは、前翅長17ミリぐらいだったと思う。比較的、こじんまりした印象だった。

種名は、ノコメトガリキリガだと思う。この蛾も、10月11月といった秋に現れる蛾である。ノコメトガリキリガのノコメ(鋸目)は上翅外縁の内側の細かく波打った紋様から来ていると思われる。

幼虫の食草は、モモ、ナシ、リンゴ、ウメ等のの蕾や花との事である。

幼虫の写真を見たところ、過去に、我家の庭で見た覚えがあると思った。(幼虫の写真も、そのうち、過去の写真データの中から探してみようと思っている。)

ウスチャヤガ 成虫

本日、路上に、1匹の蛾が死んでいるのが、目に止まった。

拾い上げて写真に撮ってみた。

大きさは、前翅長2センチぐらいだったと思う。

調べたところ、ウスチャヤガという種だと思う。私が見つけた個体は、紋様がぼやけ気味で、ウスチャヤガの一般的な紋様パターンとは、大雑把に符号するといった感じだが、ウスチャヤガが、10月11月といった秋に出現する蛾という事実と、羽化したては紫がかっているという情報とは一致している。

幼虫の食草は、ギシギシ、イタドリ、ヨモギ他といった具合に広食性なのが伺える。

クロスジヒメアツバ 成虫

最近、近隣で見かけて写真に撮っていた蛾である。

大きさは、前翅長8ミリぐらい。

一瞬、ツトガ科の蛾の形に似ていると感じたが、ここ数年の生物観察の成果で、凄い小さなヤガ科の蛾であろうとの予測が立った。

案の定、ヤガ科ミジンアツバ亜科のクロスジヒメアツバに落ち着いた。

幼虫の食草は、ソラマメの根との情報もあった……一応、情報として載せておく。

ちなみに、この蛾は、ヨーロッパやオーストラリアにも居るらしい。世界広範囲に拡がっている事実を考えると、誕生からの古い歴史を感じさせてくれる蛾であろう。 

私が写真に撮った個体は、色が薄めであるが、ネット上に出てくるクロスジヒメアツバの写真は、濃い色目の個体が多い。

最近、急に冷え込んで来たが、冬に向かう気温の低下の中で、昆虫達との遭遇もめっきり減ったが、そんな季節に出会えた蛾であった。ちなみに、同じ日に見かけた蛾には、マエアカスカシノメイガがいた。