ブチヒゲクロカスミカメ  Adelphocoris triannulatus (Stål, 1858) 2nd

最近、我家の外灯下で見かけたカスミカメムシの一種である。

大きさは、この手のカメムシにしては大きかった記憶があり、体長8ミリぐらいだったと思う。

調べたところ、直ぐにブチヒゲクロカスミカメという種が浮上したが、過去の投稿を確認したら、2年前の6月3日にも投稿していることが分かった。

キク科、イネ科、マメ科等の幅広い植物に寄生する事は、過去の投稿でも触れているところであるが、このカメムシの生息分布に関しては、それほど触れていなかったと思う。

このブチヒゲクロカスミカメの生息分布は、国内は、北海道から対馬含む九州まで。海外の生息分布は、似た外見の同属の種達との混同から、正確な分布を正しく判断するのが難しい種と判断した。

ウスイロツヤマルカスミカメ? Apolygus pulchellus (Reuter, 1906).

昨晩、我家の外灯下に来ていたカスミカメの一種である。

過去の投稿を確認したら、2年前のちょうど今頃と言える5月17日に投稿済みの種と分かったが、今回の方が断然良い写真が撮れたので、再投稿してみる。

大きさは、体長5ミリぐらい。

種名は、ウスイロツヤマルカスミカメだと思う。近似種に、ツマグロハギカスミカメという種がいるようだが、そちらの方が、後脚の腿節がもっと赤いかもしれない。それと、腿節にストライプが入っているのも、ウスイロツヤマルカスミカメの特徴と、自分なりに判断している。

さて、このウスイロツヤマルカスミカメの食草は、マメ科のハギ、他にはヘクソカズラやカラスザンショウ等とのことである。

生息分布の方は、国内は、本州の関東以西、九州まで。海外の生息分布は、ちょっと分からなかった。ちなみに、とても似ているツマグロハギカスミカメの方は、北海道にも生息しているということから、2種の種の分化が、長い年月の地理的隔絶を経て生じていると考えたくなる自分がいる。

ケブカキベリナガカスミカメ Dryophilocoris miyamotoi (Yasunaga, 1999)

最近、近隣で、このカスミカメを見つけて写真に撮っていた。

車中で寛いでいたら、服の上を走っている本種に気が付いた。

取り敢えず、何とか写真に撮ってみた。

大きさは、体長8ミリぐらい。

逃げようと翅を広げてしまったが、服の上を歩いている時は、長い菱形に黒と黄色のコントラストが、とてもクールに私の目には写っていた。

サイズと雰囲気から、カスミカメの仲間であろうとの予測は付いたが、調べたところ、ケブカキベリナガカスミカメと判明。学名の発表年を見ると、比較的新しく見つかった種なのが分かる。

ブナ科のナラやカシワを吸汁するとのことである。

薄々勘付いてはいたが、車中で見つけたこのカスミカメは、どうやって車に入って来たかというと、数分前に、クヌギやコナラの木を竹の棒で叩きまくっていた自身の行動と繋がった。おそらく、ポケットの中に落ちたか、衣服に纏わりついて付いて来たのだと推測する。

最近、また一つ暇な時間の楽しみ方を知ってしまったのだが、コナラやクヌギの木の枝を叩くと、他の樹木とは比べ物にならないくらいに、多様な生物(主に蛾の幼虫)が落ちて来るのである。そして、場所場所によって、生態系が少しづつ違うのが知れて、面白い。

さて、このケブカキベリナガカスミカメの生息分布は、国内は、北海道から九州まで。海外の生息分布の方は、ちょっと辿り着けなかった。

追伸 2年前の4月19日日に、ケブカナガキベリカスミカメというタイトルで投稿済みの種と確認した。