エルモンドクガ 成虫 Arctornis l-nigrum ussuricum (Bytinski-Salz, 1939)

最近、近隣で、この蛾の写真を撮っていた。

よく見るとドクガ特有の立派な櫛髭状の触角が見てとれる。薄らと青みがかっているのも見て取れる。

大きさは、前翅長2センチちょっとあったのではないだろうか。

写真をもう一枚。

何か虫でも落ちてこいと、桑の木を竹の棒で叩いた瞬間、一目散で飛び立った白い中大型の蛾が目に止まった。そのまま上方に飛んでいったら、写真は撮れなかったが、この蛾は地面へと突進していった。

そこを写真に撮ったのが上の2枚である。

飛び立った瞬間に、大きさと色合いから、最近我家でよく出会うウスキツバメエダシャクかと予想したが、近づいてみたところ、違うと分かった。

ただ、フィールドで初めて出会う蛾であったが、「あぁ知ってる」と頷く自分が居た。

種名は、エルモンドクガ。上翅に見て取れるくの字状の紋をアルファベットのLに見立てて種名が付けられている蛾である。

ドクガと種名に付くが、幼虫も蛹も成虫も毒毛は持たないようである。

ユーラシア大陸に広く分布する蛾であるとの記事を読んだ記憶もある。

アカヒゲドクガ 成虫

先ほど、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

随分と立派な大きさの蛾が来てくれたもんだと思い、すかさず写真に撮ったのであるが、正確なサイズは、前翅長で3センチといったところだろうか。

上翅の後端の切れ込み角度が微妙だが、この出立ちと大きさで思い出すのは、シャチホコガの仲間である。片っ端からシャチホコガの仲間を当たるが、該当種を見つけれず、次に前脚のフサフサ感から、ドクガの仲間を疑ってみた。そして、こんな大きなドクガの仲間が居るであろうかと半信半疑で、ドクガ科を当たると、該当する蛾がいたのである。

種名は、アカヒゲドクガ。写真では見えないが、赤(オレンジ)色の櫛髭状の触角が、収納されているものと思われる。

上翅の紋様の方は、変異に富んでいるようで、色々なパターンがあるみたいである。

幼虫の食草は、ブナ科のクヌギ、コナラ、クリ等との事であるが、幼虫の容姿の方は、ネット上の画像を見る限り、ドクガ科の幼虫の中でも、おどろおどろしい方だと感じた。今のところ、自然下で本物の幼虫を見たことはない。

ゴマフリドクガ? 幼虫

最近、近隣でこの蛾の幼虫を見かけて写真に撮っていた。

近隣のこの手の蛾の幼虫としては、モンシロドクガの幼虫が居るが、モンシロドクガの幼虫にしては、なんかズングリしている気がした。

調べたところ、正解かは分からないが、ゴマフリドクガの幼虫ではないかと思った。

ゴマフリドクガの成虫の方は、近隣ではよく見られるドクガであるが、幼虫はどんなのであろうと気にはなっていた。

一応、この幼虫が齧っていた植物は、オオオナモミである。