オオハガタナミシャク 成虫 Ecliptopera umbrosaria umbrosaria (Motschulsky, 1861) 2nd

先ほど、我家の外灯下に来ていた蛾である。本日は、この1匹しか見つける事が出来なかった。

大きさは、前翅長14ミリといったところ。

調べたところ、直ぐにオオハガタナミシャクと判明。2年前の9月にも投稿していることも確認した。

この蛾の幼虫の食草は、ブドウ科のヤブガラシやノブドウやサンカクヅルやエビヅルとのことである。

この蛾の生息分布は、国内は、北海道から九州を経て、沖縄本島を含む南西諸島まで。海外の生息分布は、台湾やインドに、殆ど同じ外見の蛾が生息していることを知った。ネット上では、簡単に行き着けなかったが、おそらく他のアジア諸国にも生息しているものと思われる。

一般的には、5-6月と8-10月に年2回出現する蛾と紹介されている事が多いが、今回のように、3月の終わりには羽化する個体もいるようである。

この蛾の特徴として、止まる時に腹部を反り返して止まるというのがあるが、上の写真でも、その特徴は見て取れる。

ハラキカバナミシャク? 成虫 Eupithecia subtacincta (Hampson, 1895)

先ほど、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長7ミリぐらいだったと思う。

この外見的雰囲気の蛾を見たら、私はシャクガ科のナミシャク亜科の蛾だろうなと考えるが、ナミシャク亜科を当たったら、ハラキカバナミシャクという種なんじゃないかなとの結論に至った。ちなみに、ナミシャク亜科で該当種が見当たらなかったら、ヤガ科のホソコヤガ亜科も当たってみようかとは考えていた。

さて上の写真の個体の腹が黄色い(ハラキ)かは微妙であるが、腹部の中央に色が薄くなった細い縦状が見て取れるのは、この蛾の特徴なんじゃないかなと感じた。

幼虫の食草は、キンポウゲ科のセンニンソウの蕾部分ということが確認されているようである。近隣には、センニンソウは結構生えている。

そして、この蛾は、8月ぐらいから秋にかけて現れる蛾とのことである。確かに、幼虫の食草が、センニンソウの蕾であるなら、春にはまだ蕾は出来ていないからである。

生息分布の方は、国内は、本州以南……九州を経て、沖縄本島を含む南西諸島まで。海外の方は、朝鮮半島とロシア沿海州には生息しているようである。ここで、ちょっと北の寒い地域にも順応している蛾だと理解したが、そもそもキンポウゲ科のセンニンソウって、どんな世界分布をしている植物なのか気になる。

ツマグロナミシャク? 成虫 Xanthorhoe muscicapata (Christoph, 1881)

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長11ミリぐらい。

止まり方から小さめのナミシャクなんだろうなとは思った。調べたところ、自信が持てないのも認めるが、ツマグロナミシャクなのではと思う。

ネット上の画像でも、色彩の変異が多いのは分かったが、その中でも、上の個体は、シンプルに地味な色合いに色彩変異した個体なのかなと思う。

幼虫の食草は、キンミズヒキやキツリフネと書かれている情報が多かったが、キンビズヒキは、近所の林に行けばあると思うが、キツリフネなる植物は見たことがない。一歩下がって、ツリフネソウとしても、近隣だと山に行かないとないかもしれない。

この蛾の国外での生息域としては、ロシア南東部から朝鮮半島にかけて、そして、中国北東沿岸部辺りなのであろうか。