オオハナアブ Phytomia zonata (Fabricius, 1787)

最近、近隣で見かけて写真に撮っていた昆虫である。

大きさは、体長16ミリぐらい。

丸っこい体型が、マルハナバチの仲間を連想させたが、写真で見ると、蜂特有の長めの触角が見てとれない。こうなると、ハエの仲間のハナアブの一種であろうと調べてみたところ、オオハナアブという種だと判明。

4月から11月ぐらいまで見ることの出来るハナアブのようである。幼虫が、水中生活のため、湿地の近くにいるとの事だが、確かにいた場所は、水田地帯の中の常に水が滲み出ているような休耕田の近くにいた。

生息分布の方は、国内は、殆ど日本全土に生息しているようである。海外の生息分布は、韓国、台湾、中国全土、東南アジアにも生息している模様である。

ヒゲナガヤチバエ Sepedon aenescens (Wiedemann, 1830)

昨晩、我家の外灯下に来ていたハエ(?)の一種である。複数匹来ていたと記憶している。

大きさは、体長1センチぐらい。

種名は、ヒゲナガヤチバエ。

決して触角が長いようには見えないが、そもそも一般的なハエの触角は短いという前提からの比較なんだと思われる。

さて、このヒゲナガヤチバエの習性として興味深いのは、水辺に居て、幼虫は水辺にいるヒメオカモノアラガイ等を食べているということである。この水辺にいるという習性から、ヤチバエ(谷地蝿)の由来があるのかもしれないと想像したくもなる。

ところで、この時点で、肝蛭(カンテツ……牛の肝臓の胆管に寄生する……人間にも寄生する)の中間寄主であるヒメオカモノアラガイを減らす益虫の側面があるのだが、更に、このヒゲナガヤチバエの幼虫は、高確率で、ズイムシアカタマゴバチに寄生されるとのことである。

そして、このズイムシアカタマゴバチは、稲の害虫であるニカメイガの卵を食べる益虫なのである。

こうして、知らないうちに、絶妙のバランスの生態系が維持されるのが自然下の流れかと思うが、この自然下のバランスを崩す原因の一つに、人間の人間視点での行動や価値観があるのは言うまでもないことである。

このヒゲナガヤチバエの生息分布は、日本以外は、韓国全土や中国の一部から報告されている。

ちなみに、昨晩、複数匹が我家の外灯下に来ていた事を考えると、我家のメダカ鉢とかで発生している可能性もあるが、我家のメダカ鉢には、サカマキガイが常に発生はしている。ヒメオカモノアラガイが好むような乾き気味の湿った場所のような環境は、我家の敷地内には無い気はする。

ハラボソムシヒキ Dioctria (Dioctria) nakanensis Matsumura.

近隣で、最近見かけて写真に撮っていた。

大きさは、体長で1センチ行かないぐらい。

この場所で、このハエの仲間に出会うのは初めてではなくて、1ヶ月前ぐらいにも写真に撮っていた。

その時も、嘴の方に違和感ある物体が見て取れた。その時も、これが違う小昆虫を吸汁している姿なのか、それともこのハエの身体の一部なのか分からないでいた。

でも、やっぱり、小昆虫を捕獲・吸汁している瞬間なのではと思い、ムシヒキの仲間を調べ直すと、ハラボソムシヒキという種だと分かった。

ムシヒキアブの仲間にしては、小さい方だと思う。

分布報告は、あまり多くなく、国外からの報告も見つけられなかった。本州から九州辺りまでに生息している模様。